エンディングノートの書き方ノート~6.生前整理

生前整理~身の回りのモノとお金の整理~

エンディングノートの書き方ノート|コトダマの里
6.生前整理
このシリーズではエンディングノート(終活ノート)を書くときに役立つ情報をまとめてご紹介していきます。6では生前整理として、身の回りのモノとお金の整理について取り上げます。

 

 こんにちはコトダマの里のアズです。今回は生前整理です。こ死後におきかえれば、遺品・遺産整理になります。家族に面倒をかけないためにも、元気なうちから自分自身で、遺すもの、遺さないものを振り分け、整理していくのが今流です。

 これまでため込んできた生活用品を処分して身の回りを軽くします。そして、貯蓄や借入金・生命保険金などお金関係を整理して財産を把握します。何を遺せるのか、相続準備の初めの一歩にもなります。

身の回りのモノの整理

(1)親の家の片づけがきっかけに?

 近頃、親の家の片づけで苦労している人が増えているそうです。

 かつて大家族多かった時代は、「親の家=自分の家」でした。ところが今は核家族化時代です。親を田舎に残して離れ離れに住んでいるという人も多く、親が亡くなったり、施設に入ったりすると、親の家の片づけが一気にのしかかり、大きなストレスになるのです。

 親の家には何十年という歳月のなかで蓄積されたものが膨大にあります。特に一軒家は押し入れ、納戸と、収納スペースがたっぷりあるので、モノがぎっしりと詰まることも多いようです。戦争を経験した世代はモノを大事にします。しかしこれが仇となり、「いつか使うかもしれない」とか「もったない」「思い出がある」と処分できずに、モノがため込まれていくのです。

 親の家は、親の生きた証でもあります。その片づけは、「親と向き合う時間」になると言います。“胸にわき上がる親に対するさまざまな感慨に揺れ動くのが、親の家の片づけなのかもしれません”。

 片づけながら、あふれる思い出に涙する人、モノと格闘し、親にふと憎しみさえ抱いた人、作業を通して、これからの自分のあり方を考えた人。
 親の家の方づけは、亡き親とそして自分の過去と未来に向き合う時間です。

 親の家の片づけは、誰もが一度はくじけそうになるそうです。しかしこの体験が反面教師になり、「子どもに同じ苦労をかけたくない」、自分は元気なうちに、身の回りを軽くしておこうと、整理をはじめるきっかけになるそうです。

 

(2)お片づけのヒント

 まずはお片づけの基本。

  1. 仕分けスペースを確保
  2. コーナーに区切って、ひとつひとつ順番に片づけていく
  3. 「捨てるもの」「捨てないもの」「今は判断できない保留中」の3つにわける
  4. さらに「捨てるもの」は燃えるゴミ、不燃ゴミ、粗大ゴミにわける

 次に、処分に困るもモノのお役立ち情報をご紹介します。

衣類:
 「着ないけれど、捨てるのはもったいない」。リサイクルショップでも引き取ってくれなさそうという場合、古着で社会貢献できるサービスも登場しています
 対象は服以外にも、バッグや靴などの服飾雑貨もOK。海外であなたの服が販売され、利益の一部が開発途上国に感染症のワクチン代金として寄付されます。
 ネットで申し込み、1500円(税別)を支払うと、段ボール(50×50×60)が送られます。詰め終わったら、専門業者が引き取りに来てくれます。ちなみにダンボールを自前調達する場合は1000円です。
写真:
 いいモノだけ残して、他はスキャナーなどを使ってデジタル化するのがおススめです。
書籍・DVD・ゲームソフト:
 最近は、書籍やDVDなどを宅配買取をしてくれる店舗が増えました。古本買取の大手チェーンは気軽に利用できる一方、買い取り価格が安いのも事実です。時間がある場合は、ネットオークションや、Amazonマーケットプレイスなどで自分で売るのも良いですよね。
ピアノ:
 「ピアノ・買取.jp」は、ネット上で、複数社のピアノ買取額を比較して、一番高く買取ってくれる業者を探してくれるサービスです。ピアノのメーカー、種類、モデル名、製造番号、ペダルの数などを入力すると、一括見積もりしてくれます。
仏壇、神棚:
 位牌、護符だけに意味があるのだから、仏壇や神棚は塩を振って処分してかまわないという考え方もあるようですが、やはり承継者がいない場合は、お寺や神社に相談するのが一番です。引き取ってもらえたり、専用の業者さんを紹介してくれたり、教えてもらえるそうです。承継者がいなく、自分で管理できなくなったら、どうするかを考える必要がでてきます。
タンスや机などの大型家具:
 粗大ごみに出したり、細かく切ってゴミの日に捨てたりする他に、地域によってはリサイクルで引き取るところもあります。
片づけ業者:
 すべてを一気に処分したい場合は、有料サービスで業者に依頼するのが便利です、基本的に1日でおわり、粗大ゴミ、産業廃棄物、古物商の免許をもっている業者は不用品のすべてを持って行ってくれます。いくつかの業者からきちんと無料見積もりとることが大切です。また生前予約のできる業者も増えています。

 

お金関係の整理

(1)老後資金の把握

 お金関係の整理をするとき、老後資金を把握しておくと便利です。。老後資金がどのくらいかかるか、その目安がつくと、どのくらい残せるのかが把握できるので、相続の目安もつきやすくなります。

 日本の平均寿命は女性が86.41歳、男性が79.94です。元気に過ごせる時間がたっぷりあるだけに、そのぶん生活費がかかります。また年をとれば、以前に比べて急に体調を崩すことも多くなり、急な出費も増えるものです。

photo credit: garryknight via GATAG

photo credit: garryknight via GATAG

 生命文化センターの調査では、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える最低日常生活費は月額平均22.0万円で、「20~25万円未満」と答えて層が32.3%と最も多くいました。旅行やレジャー、趣味など、生活にゆとりをもたせる場合は、追加で月額平均13.4万円が必要とする考えが示されました。

 「年金」の現在の支給開始は65歳です。今でさえも、定年後約60歳から65歳のあいだが無収入であるのに、今後はさらに支給開始の年齢が引き上げられると言われています。「年金見込額」は日本年金機構のサイト上で、「年金ネット」サービスに登録することにより試算できます。

 老後資金を試算するサイトもネット上にたくさんあります。「老後資金 シミュレーション」などキーワードに検索すると、銀行系のサイトがいくつも表示されます。どちらのサイトも、年金などの収入額、生活費などの支出、年齢など簡単な項目を入力すると、「ざっくり」老後資金を出してくれます。

 これらを元に、個人的な足し引き?たとえば毎年の旅行の費用や、介護施設の入居金など–加えていくと、老後資金のおおまかな目安がつきます。

(2)財産の一覧表をつくる

 お金の関係の整理といっても、貯金や保険、家などの不動産と、その情報は家の中でバラバラになっていることが多いものです。どのくらい財産があるのか把握するため、自分の資産をひとつひとつリスト化して一覧できるようにします。

 エンディングノートは、自分の大切な情報をまとめルノートです。これまでも、もしもの時の連絡リストや、健康情報リストなど、普段の生活でも重宝するパーツを紹介してきましたが、この財産リストも備忘録として活躍します。

 以下は主婦の友社(2013)『幸せのエンディングノート』を参考させて頂き「項目一覧」を作成しました。プラスの財産だけではなく、ローンなどの負債もマイナスの財産として記載するのがポイントです。また資産価値がなくとも、形見分けしたい物はピックアップしておきましょう。

【財産一覧表の項目】
不動産リスト 物件名、種類(土地/建物/マンション/田畑/山林/その他)、登記簿記載事項(所在地/面積)、共有の場合は他の名義人と持ち分、抵当権設定の有無、借家権、借地権、評価額など
預貯金リスト 金融機関名、支店名、種類(普通/定期/その他)、口座番号、名義人名、満期日、現在の残高など
有価証券リスト 株式、債券、投資信託などの一覧。金融機関(会社名/支店名/連絡先/担当者名)、名義、口座番号、銘柄、株数、証券番号、現在の株価など
生命保険
損害保険リスト
保険会社(会社名/連絡先/担当者名)保険の種類(商品名)、被保険者名、証券番号、受取人、受け取り予定額など
クレジットカードの情報 カード名、カード会社名、カード番号など
ローンの貸付金
負債リスト
理由(住宅/自動車/教育/カード/その他)、相手方(名称と連絡先)、金額、借入日、返済期限、返済方法や条件、証書の有無、現在の残高など
その他の資産 美術品、骨董品、宝石など(および損害保険の有無)、ゴルフ会員権ど
大事なモノの
保管場所リスト
印鑑、通帳、有価証券関連、保険証券、不動産の権利書、契約書、遺言書、保険証、運転免許証、年金手帳、各種カードの保管場所。貸金庫の金融機関名と連絡先※防犯のため、保管場所そのものでなく、家族が分かるヒントで書くのも良いと思います。

 財産項目の一覧表を作成したら、それぞれの金額(資産価値)を書き出して、総額を把握します。遺産相続を考える上で役立ちます。

【財産リスト】
現金・預貯金    ○○円
有価証券 株式
債券
投資信託
 ○○円
 ○○円
 ○○円
不動産 自宅(土地)
自宅(建物)
その他
 ○○円
 ○○円
 ○○円
ローン 住宅
その他
 ○○円
 ○○円
その他 例:美術品  ○○円
. 総額  ○○○円

 

【書き方サンプル】

□(例)財産の一覧。。。
重篤な病名の告知:病名を告知して欲しい
預貯金:○○銀行 ○○支店 普通 口座番号1234567
クレジットカード:○○カード(発行会社名) カード番号3945857
生命・損害保険:○○保険(保険会社) 証券番号5-857-353 契約者名
  • 不動産:所在 東京都中野区○○丁目○番地
  • 家屋番号–○○番○
  • 種類–居宅
  • 構造–鉄骨造2階建
  • 床面積–1階○○平方メートル 2階○○平方メートル
  • 所有者–○○○
  •  ・・・(中略)・・・
形見分け:フロイト全集は母校の○○大学に寄贈してください。○○大学 図書館事務室 03-XXX-XXXX
大切な物の保管場所:保険証と免許証は財布の中にあります。ほか不動産の権利書など大切な物はまとめて寝室のタンスの2番目の引き出しの赤色の箱に入っています。
【備考】家のローンはおわっています負債はありません。遺品整理はわたしの貯金を使って業者に頼んでください。

[記入日 ○○年○月○日]

 


さて今回はいかがでしたでしょうか、わたしは老後資金を計算して、厳しい未来が待っていることを思い知りました。次回は、相続と遺言について考えます。法的効力があるゆえに、決まりごとがあります。ではお楽しみに!

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