ピースハウス病院

Photo via Nurse Park

日野原重明氏肝いりのホスピス、休止へ 定額制で経営難

 聖路加国際病院名誉院長の日野原重明氏の肝いりでできた日本初の完全独立型ホスピス「ピースハウス病院」(神奈川県中井町、21床)が、今月31日で休止することがわかった。日本での草分けとされるホスピスの休止に、関係者も衝撃を受けている。

 同病院は、他の診療科を持たず、がん患者らの心身の痛みを和らげる緩和ケアのみを行う「完全独立型」のホスピス。1993年、約6億円の寄付を受けるなどして開設された。

 関係者によると、同病院は厳しい経営状況が続いていたという。ホスピスは、入院料が定額制のため、手厚い医療行為をすると、利益が出ないこともあるという。関係者は「独立型は、一般病棟で利益を上げることができないので経営は厳しい」と明かす。

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『恍惚の人』(東宝,1973年)

『恍惚の人』(東宝,1973年)(出典:ameblo.jp/showa-retoro/)

有吉佐和子さんブーム再び…「おしゃれ」「快活」新たな一面

 作家の有吉佐和子さんが亡くなって今年で30年。

 初の長編『処女連トウ(れんとう)』をはじめ“月刊有吉”のペースで復刊している。戦後の働く女性を描く初期作品は、娘で作家の有吉玉青(たまお)さんが「わたしのなかの母に近い」というおしゃれで快活、たくましい作品。再ブームにより、社会派という従来のイメージにかわる新しい有吉像が生まれようとしている。

 今年は作家の有吉佐和子さんが亡くなって30年になります。それを記念して有吉さんの初期の作品が続々復刊されるようです。

 言うまでもなく有吉さんは現代日本を代表する作家の一人ですが、わたしのイメージでは、その時々の時代背景と女性の生き方のつながりを描くことに関しては他の追随を許さない傑出した洞察力のある作家、です。

 その意味ではまさしく「社会派」作家だったと思いますが、復刊される初期の作品群は仕事を持って自立して生きていこうとする女性の等身大の姿を描くものが多いそうです。これはあの『アナと雪の女王』の「ありのー ままのー すがたみーせるーのよ~♪」の時代ムードにぴったりですよね。面白そうなので今度ぜひ読もうと思っています。

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ペットとお墓でも一緒 合葬できる墓地広がる

 ペットの遺骨と一緒に納められる墓が人気を集めている。核家族化で老後の孤独感が深まる中、ペットを家族の一員として大切に飼ってきたお年寄りが、あの世でもそばにいてほしいと願ったり、現役世代がペットの供養の場を探したり、それぞれの事情があるようだ。

 「家族同然でした。きちんと供養してあげたくて」。15年飼った雌のシーズー犬「リリー」を5年前に亡くした阿部直也さん(74)。月2回以上、欠かさずに隣の福津市にある自宅から車で40分かけ墓参りする。

 会社員だった12年前、心筋梗塞で倒れて約2カ月半入院した。毎夕、リリーが玄関先で帰りを待っていると妻に聞き、胸が熱くなった。6年前に妻に先立たれてからは心の支えだった。

 リリーが病気で息を引き取ってからしばらくは、仏壇に遺骨を置いていた。その後、ペットと一緒に合葬してくれる百合ケ丘霊園のことを知り、迷わず購入。妻と先祖の遺骨も一緒に納骨した。もちろん、いずれ自分も入るつもりだ。「リリーのそばで永眠できる。あの世に逝くのが怖くなくなりました」。死への準備を済ませ、心は穏やかだ。

 ……(中略)……

 西南学院大の宮原哲教授(コミュニケーション学)は「バーチャル(仮想現実)な人間関係で、いくらネット上での『友だち』が増えても真に心を共有できる友人は増えない。気持ちを分かり合える相手がいないという人間への不信感の裏返しが、ペットへの深い愛情になっている」と分析する。

 人間関係の隙間を埋める存在として、ペットの「家族化」はますます進みそうだ。

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映画『おくりびと』(出典:Amazon)

映画『おくりびと』(出典:Amazon)

「看取りの場所」から「帰るホスピス」へ

 「ホスピスは看取(みと)りの場所」と思われがちだが、「今後は『帰るホスピス』が増えていく」との声が上がっている。高齢化でがん患者が増える中、痛みの緩和などのホスピスケアを、必要な人が等しく受けるにはどうすればいいだろうか。

 越川病院(35床)は緩和ケア病棟ではないが、越川貴史院長は病棟を「帰るホスピス」にしたいと考えている。入院患者の8割超が再発がん。在宅医療も行うため、医療用麻薬を使いながら退院する患者も多い。「状態が悪いときは緊急入院してもらい、痛みのコントロールが済んだら、再び家に帰れるようにできたらベスト」と言う。

 海外では「帰るホスピス」はごく一般的。日本でもこうした利用が増える背景には、従来の「看取る」ホスピスが利用しづらくなっていることがある。「都心では半年も入院を待つ例もあり、元気なうちからホスピスを探さなければならない」(越川院長)のが現状。柔軟に入退院ができれば、より多くの人が、必要なときにホスピスケアを受けられるようになる。

……(中略)……

 患者像の変化もある。従来のホスピスは一般に、治療を終えた人が対象。だが、「分子標的薬などの登場で、ぎりぎりまで抗がん剤治療をする患者さんが出てきた。多様化するニーズに合わなくなっている」(越川院長)。国の「がん対策推進基本計画」では「診断されたときからの緩和ケア」も盛り込まれた。誰もが痛みなく治療を受け、穏やかに逝くにはどうすればいいのか-。

 現場では模索が続いている。

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Amazon Best of 2013 年間ランキング「ノート・メモ帳」部門」

Amazon Best of 2013 年間ランキング
「ノート・メモ帳」部門」

Best of 2013 年間ランキング 文房具・オフィス用品部門

『KOKUYO KB用紙(共用紙)(FSC認証)(64g) A4 500枚 KB-39N』が不動の1位をキープ。次いで『コクヨ エンディングノート もしもの時に役立つノート B5 LES-E101』、『フェローズ 703バンカーズBox A4ファイル用 黒 3枚パック 内箱 5段積重ね可能 対荷重30kg』とおなじみの顔ぶれが並ぶ。そんな中『CASIO カシオ 関数電卓 394関数・機能数 数学自然表示 fx-375ES-N ブラック』など、特殊な機能を持った電卓などもランクインする結果となった。

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帰省して久しぶりに親子で歓談

帰省して久しぶりに親子で歓談

これを言ったら、おしまい 相続準備に子供の禁句

 「遺言、もう書いてくれたの?」――長女(52)からこう言われると、都内の女性Aさん(80)はいつも言葉に詰まる。

 別居している長女が遺言を求める理由は、相続税対策だ。Aさんには自宅のほかに大した資産はない。だが2015年に相続税が増税されると「課税される恐れがある」と長女。相続セミナーに参加し、課税される場合は相続手続きを早く終わらせる必要があると学んできた。

 長女は「今は妹と仲がいいけれど将来は分からない。遺産の分け方を事前に決めてくれれば、姉妹の相続争いは起こらない。だから遺言を書いてほしい」。さらにAさんに、平等に分けるためには家を売るのが一番いい、と助言した。預金は家の価値より少なく、平等に分けられない。争いを避けるにも納税にも、家をお金に換えるのが最良、というわけだ。

 理屈では分かる。でも、この家は先立った夫と若い頃に買い、娘たちを産み育てた。柱にも壁にも、夫と力を合わせて歩んだ人生の一歩一歩の思い出が染み込む。

 死後に売られるのは仕方ない。でも、自分はまだ生きている。今から手放すことを考えるのは――言葉も手も、そこで止まる。「遺言、書かなきゃね。そのうちにね」。Aさんは長女に、それしか言えない。

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6000円以上の赤系口紅が特に人気(出典:SankeiBiz

6000円以上の赤系口紅が特に人気
(出典:SankeiBiz)

アベノミクス効果?美意識は口元にも リップなど高単価商品が好調

 口紅や歯みがき粉など口元の美容に関する市場が活況だ。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による景気浮揚感の後押しもあり、美意識は口元まで波及。瞳を大きく見せるためのマスカラやアイライナーなど目元メークへの関心が一巡したこともあり、唇を美しく見せるリップや歯を白くするホワイトニング(着色汚れ落とし)成分配合の高機能歯みがき粉が好調な売れ行きを見せている。

「口紅は前年比で2桁増で売れています。特に赤系の色は品切れが出るほど」

 都内百貨店の化粧品売り場の担当者はこう語る。実際、経済産業省の今年度上期(4~9月)の化学工業統計によると、化粧品目別の増減率ではファンデーション(前年同期比3.0%増)やアイメークアップ(6.5%減)に比べ、口紅(12.1%増)やリップクリーム(25.5%増)など唇向けの化粧品は大幅な伸びを示している。

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Online dating for Baby Boomers(passionsearch.com)

Online dating for Baby Boomers
(passionsearch.com)

高齢者の「婚活」

2010年の国勢調査によると、65歳以上の高齢者のうち、一人暮らしの割合は16・4%。民間の結婚相手紹介サービスを利用する高齢者も目立ってきた。

 それに伴いトラブルも増加。結婚相手紹介サービスをめぐり、全国の消費生活センターに寄せられた相談件数のうち、60代以上は2005年度は8・1%(238件)だったが、09年度には14・7%(435件)に増えた。「条件に合う人を紹介してくれない」「説明と違う」といった相談だ。

 また、高齢者がインターネットを利用するようになり、出会い系サイトで被害に遭う例もある。

 甲信越地方の60代男性は、妻が死亡し、寂しさを紛らわすため出会い系サイトに登録。女性とのメール交換に「はまってしまい」、計500万円をサイト事業者に払った。やがて「料金未納で裁判にする」というメールが送られてくるようになり、不安になって昨年11月に消費生活センターに相談した。国民生活センターは「ネットで知り合ったメール交換の相手を簡単に信用しないで」と呼びかける。

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平均59歳! 独身中高年が集う「婚活パーティー」潜入記(出典:Gendai.Net)

平均59歳! 独身中高年が集う「婚活パーティー」潜入記
(出典:Gendai.Net)

平均59歳! 独身中高年が集う「婚活パーティー」潜入記

 「婚活」に興味を持つ中高年が急増している。

 NHKの調査によると、50歳以上の単身者のうち、実に46%が“結婚”に興味津々。ただし、実際に婚活している人となると、わずか12%だ。

 取材したお見合いパーティーは、高齢者の婚活を描いた映画「燦燦」のタイアップ企画で行われたもので、男性50歳以上、女性45歳以上を条件に一般の男女13人ずつが参加。平均年齢は59歳(男性60歳、女性56歳)だ。

 ……(中略)……

 リタイアした中高年が多いとはいえ、気になるのは「女性が男性に求める条件」。結婚情報センター調べによると、50代女性の希望年収は651万円。とてもじゃないが、年金生活者にはベラボーな金額だ。

  「男性に安定した収入を求める女性もいる、という程度に考えてください。離婚経験のある女性も多く、最終的には人間味のある男性を選びますから」(主催の「パートナーエージェント」の松崎香奈氏)

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映画『燦燦』主演の吉行和子さん(出典:MSN産経ニュース)

映画『燦燦』主演の吉行和子さん
(出典:MSN産経ニュース)

77歳の婚活 人思うやさしさ描く「燦燦」 主演・吉行和子に聞く

 高齢者が結婚相談所に足を運ぶことから物語が始まる「燦燦(さんさん)」が16日から、東京・有楽町のヒューマントラストシネマ有楽町などで全国順次公開される。主演は主人公とほぼ同い年、78歳の吉行和子。「演じていてとても楽しかった」と笑顔で話す。

 77歳のたゑ(吉行)は、長く介護していた夫と死別。夫の親友、森口(宝田明)が会長の老人クラブに入っているが、少しも楽しくない。淡々と過ぎていく日々の中で、人生を再び輝かせたいと願うようになる。

 たゑは結婚相談所に登録しようとして、相談員から「なぜ?」と問われる。「だって、人を思うとやさしい気持ちになれるでしょう」と答えるたゑ。吉行は、このせりふがとても気に入っているという。

 高齢者が映画などで描かれるとき、その人はあたかも生まれたときから高齢者だったかのように扱われることがあって不満だったという。本作の脚本・監督は33歳の外山文治が務めているが、吉行は「私もそうなんですが、年をとっても心は動いているんですよ。最初に台本を読んだときに、若いのに高齢者のことをちゃんと考えている人がいることに感激して、喜んで出演させていただくことにしました。役作りは不要で、共感しながら素直な気持ちで演じました」と振り返る。

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「終活ブーム! 美しすぎる遺影撮影会に密着」(出典:Gyao)

「終活ブーム! 美しすぎる遺影撮影会に密着」
(出典:Gyao)

これで死後のトラブルを回避 親にやっておいてもらいたいこと

 ますます関心の高まる“終活”。自分だけでなく、家族のためになる終活とはどんなことをいうのだろうか? 農家に嫁いだ佐々木美子さん(仮名・50)は、同じ敷地内の隣の家に住んでいた義理の母を2006年に、義父を09年にそれぞれ亡くした。

 「すごく助かったのが、義母が、自分と義父の遺影を用意してくれていたこと。義母は、気に入った写真が撮れると、それを遺影にし、仏壇の横に置いておいてくれたんです。おかげで、お葬式のときに、遺影をどれにしようかと慌てなくてすみました。遺影をどこに置いてあるかを伝えておいてくれたのもよかったですね。棺に納めるときに着たいものの希望を伝えてくれてあればさらに助かったかな。なかなか考えが及ばないと思いますが、送る者としては意外に悩んだ点でした。」

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書店にたくさん並ぶエンディングノート(出所:日経トレンディネット)

書店にたくさん並ぶエンディングノート
(出所:日経トレンディネット)

「ブーム」としての終活の怪しさ 沢利之

 先日10月26日号週刊東洋経済を買った。「いま知りたい終活」という終活特集である。雑誌には「ネタに困ると京都特集を組む」という秘策があると聞くが、昨今のビジネス雑誌には「ネタに詰まると相続や葬儀など終活関連を取り上げる」という裏ワザがあるようだ。実際今週は他の雑誌も相続特集を組んでいる。相続学会の専務理事という立場から参考までに一つ読んでみた次第。

 「終活」という言葉がいつ頃から流行りだしたのかは知らないが、昨年12月にはユーキャン新語・流行語大賞でトップ10に選ばれている。「終活」は「就活」や「婚活」と同じ流れの造語であるが、私にはこのような造語の裏には、ブームを作り出して一儲けしようと考えている人の陰がチラチラ見えてある種の怪しさが感じられる。

「終活」という言葉を英語に訳すとPreparation for deathとなるだろうが、英語の「死の準備」という言葉に較べて「終活」という言葉はいかにも軽くて尊厳を欠いている。

 東洋経済の記事をパラパラめくりながらその理由を考えてみると、「終活」には精神面の問題がほとんど触れられていないことに気がついた。

……(中略)……

 たとえば「あらためて知りたいお葬式」の項目をみると「葬儀費用はいくらかかるのか」「葬儀社選びで失敗しない方法は」「住職にお布施をいくら渡せばいいのか」など金と儀式と世間体の話ばかりなのである。

 恐らくPreparation for deathで「精神面の死の準備」が全く語られず、「金としきたりと世間体」が話題の中心になっている国は日本ぐらいのものではないだろうか?

……(中略)……

 私は「踊る終活ブーム」には怪しさを感じている。そもそも何時の時代も総ての人は死ぬ。死の迎え方にブームなどある訳がない。Preparation for deathの中心に「人は皆死ぬ。だから恐れることは何もない。あの世に持っていけるものなど何もない。いかなる厚葬も魂の救済には無縁である。」というごく当たり前の概念を据え付けないようなコンサルティングなど総て怪しい私は考えている。

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ロケット花火(出典:GANREF; photo by 帆印

ロケット花火
(出典:GANREF; photo by 帆印)

新しい時代の葬儀のかたち!? 「宇宙葬」に法的な問題はないか?

 「宇宙葬」には法的な問題はないのだろうか。宇宙に関する法にくわしい作花知志弁護士に聞いた。

 「埋葬については、『墓地、埋葬等に関する法律』が、『埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない』と定めています。また、刑法には『遺骨遺棄罪』(刑法190条)の規定があり、遺骨を不適切に遺棄した人は処罰されます。それらの法律が存在していることから、墓地での埋葬を行わずに散骨する行為は、従来、一般的には『違法となる』と受け止められていました」

 「1990年代に入ると、日本では、遺灰を海や山にまく、いわゆる『自然葬』をしたいという希望が増え、実際に自然葬を行う会社も登場しました。法務省も『葬送の一つとして節度をもって行われる限り、遺骨遺棄罪には当たらない』という立場だとされています」

 「近時始まった『宇宙葬サービス』の内容は、アメリカの会社が人工衛星に入れた遺骨を宇宙に送り、数カ月から1年で人工衛星が大気圏に再突入し、流れ星となって燃え尽きるというものです。特に節度を逸したものではなく、むしろ新しい時代の、新しい形の自然葬とも言えるでしょう」

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ストックホルムの Woodland Cemetery に埋葬されるグレタ・ガルボの遺灰(出典:ggarbo.weebly.com)

ストックホルムの Woodland Cemetery に埋葬されるグレタ・ガルボの遺灰
(出典:ggarbo.weebly.com)

終活:「弔う場所」火葬場考/中 緑あふれる欧州施設 中国では大問題に

―先生は海外の火葬場や墓地も現地調査しておられます。印象的なのはどこですか。

 印象的な場所はやはり、スウェーデン・ストックホルム南部にある「森の火葬場」ですかね。102ヘクタールの広大な緑地の中に墓地があり、約8万5000基の墓に30万人が埋葬されています。その墓地の中に火葬場もある。目を見張る美しさで市民に愛され、世界遺産にも登録されています。欧州の施設の特徴は自然を大事にしているということですね。調和を考え設計されています。

……(中略)……

―会葬はどんな雰囲気なんですか。

 「森の火葬場」では、ろうそくとたくさんの花で飾られた霊きゅう台のうえにひつぎが載せてあって、その周囲に遺族は集まる。台はリフトになっているので、告別式が終われば、ひつぎがまるで埋葬されるように地下に降りていきます。会葬者はここで帰ります。日本のように炉前ホールで最後のお別れをしたり、拾骨は通常しません。宗教的な理由で特別にお願いすればその先にも行けるそうですが。ここでは半分の人はミンネスルンド(墓碑がない墓地)に職員の手でまかれ、残りは家族墓などに埋葬することになっています。

(東京電機大学の八木澤壯一・名誉教授へのインタビュー)

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仮装行列のような参列者たち(出所:らばQ)

仮装行列のような参列者たち
(出所:らばQ)

お葬式なのに参列者はマリオやスターウォーズのコスプレ…故人の希望でにぎやかなものに

 イギリス中部のニューカッスルで、ゲイリー・パティソンさん(42)が交通事故で亡くなり、しめやかに……ではなく、にぎやかに葬儀が執り行われました。

 参列者の多くがコスプレ姿だったというから驚きですが、亡くなったゲイリーさんの生前の希望だったとのことです。

 参列者は250人にも上ったそうですが、悲しく送られるよりも陽気に送ってほしいという、ゲイリーさんの人柄が伝わってきます。

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宇宙葬サービス「Memorial Spaceflight」(出所:ハフィントンポスト)

宇宙葬サービス「Memorial Spaceflight」
(出所:ハフィントンポスト)

格安の「宇宙葬」が日本に進出?葬儀ビジネスは成長産業

 ……最近では、米国で元NASA技術者が立ち上げたベンチャー企業・エリジウムスペース社が、破格の宇宙葬サービス「Memorial Spaceflight」を開始することを発表している。従来の価格の約半分程度の1990ドル(約19万5000円)で、遺灰の一部を入れたカプセルを宇宙に打ち上げる。遺灰は数ヶ月から数年間にわたり地球の周回軌道を回った後に大気圏に突入し、「流れ星」のように燃え尽きるという。

 同社は海外進出の第一歩として、まずはポテンシャルの高い日本をターゲットに選んだことを10月1日に発表している。ウェブ上で申し込むと、特殊なアルミ製カプセルが郵送され、それに遺灰を納めて返送。希望者はフロリダ州の打ち上げに立ち会うことも可能だという。なお日本の次は、墓地の土地不足が深刻化している英国への進出を検討中だという。

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書店にたくさん並ぶエンディングノート(出所:日経トレンディネット)

書店にたくさん並ぶエンディングノート
(出所:日経トレンディネット)

エンディングノート用意の男 娘のブラ付けた経験も記述した

 妻が書店で「エンディングノート」を買ってきました。自分が死んだり、病気で判断や意思疎通ができなくなったりした時に希望内容を示すノートだそうです。

 まずは自分の生年月日・学歴を書き、妻との出逢い、長女の誕生エピソードとかを書いてるうちに、「どうせなら、秘密も含めて自分の人生を全部書いてしまおう。読まれるのは自分が死んだ後なんだし」という気になり、一度だけですが、会社の女の子と浮気したことと、これも一度だけですが、干してあった娘のブラジャーを自分の胸に着けてみたことを書きました。

 ところが数日後。「アナタ、浮気してたのね! それに娘の下着を着けるなんて変態!」。僕の留守中に、エンディングノートの中身を読んだ妻が怒り心頭です。そして、「やられたらやり返す!」「10倍返しよ!」と連呼し始めました。えっ、10倍返しって、浮気、10回するってこと? や、やめてくれ! 夫婦生活がエンディングになっちゃうよ!

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バルーン宇宙葬(日テレ『スッキリ』2010年8月4日放送)(出所:バルーン工房)

バルーン宇宙葬
(日本テレビ『スッキリ』2010年8月4日放送)
(出所:バルーン工房)

散骨はどこに撒いてもいいわけではない

 お墓に納骨する従来のスタイルにとらわれることなく、故人ゆかりの場所(多くは海や山など)に遺骨をまく「散骨」が、近年にわかに注目されている。

「ただ、どこでも好き勝手に散骨していいわけではありません。他人の土地に無断でまくのは当然NG。所有者や管理者から許可をもらえば構いませんが、断られることも少なくない」(葬儀ライター・奥山晶子氏)

 山の場合は、散骨を許可している霊園などが所有の山林にまくことが多い。海の場合は港湾内や漁場周辺を避け、公海上まで船で出て散骨するケースが大半だ。

 ユニークな散骨方法もある。直径2.5m程度のバルーンに粉状にした遺骨とガスを入れ、空に放つ……というやり方だ。

 「バルーンは高度35km付近、宇宙にほど近い成層圏で破裂し、そこで散骨されます。最近は月3~4件程度の依頼がありますね」(「バルーン宇宙葬」を手がけるバルーン工房・小野寺義博氏)

 ちなみに費用は18万8000円から。葬儀は「とても晴れがましい、にこやかな雰囲気になることが多い」とか。検討してみる?

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photo credit: aldenchadwick via photopin cc

photo credit: aldenchadwick via photopin cc

ペットに遺産を残したい 飼育を条件に遺言や信託で

 自分が死んだらペットはどうなるのか? こんな不安を抱える高齢者は少なくない。

 昨年9月、飼い主を対象にしたペットのためのエンディングセミナーが大阪市内で開かれた。定員50人に対し、申し込みは70人以上。

 セミナーでは、遺言書の作成など具体的な手続き方法が紹介された。主催者の一人、本田みつ子さんは「動物を飼育するということは、一生飼うという責任を持つことです」と話す。

 ペット法学会副理事長の吉田真澄弁護士は「相続では、他の財産はいるが、ペットはいらないというケースもある」と説明する。

 相続手続きが終わったらペットが殺処分されるケースもあるという。こうした最悪の事態は、事前に家族で話し合うことで防ぐことができる。吉田弁護士は「ペットの飼育は世話の仕方など相性もある。餌や散歩の内容など詳細も詰めておいた方がいい」。

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父と子

「自分史」絆を次代へ 親や夫の歩みを残す人も

 「自分史」と言われてどんなイメージを持つだろう。老後に人生の軌跡を振り返り、自分で筆を執るのが代表的だが、最近は子どもから老いた親へ思い出アルバムを贈ったり、死別した夫を追悼して文章にまとめたりと、その形態は多様になっている。何が自分史づくりに心を向かわせるのか。

 「夫の人生を、3人の子どもたちに伝えたかった」。昨夏、福岡県太宰府市の職員だった森田良一さん(享年57)を亡くした妻の真佐江さん(58)は、夫の“自分史”を作った理由をこう語る。

 職場で半袖シャツに草履姿を貫いた良一さん。人に優しく、人と触れ合う現場を大切にした。人権問題に奔走し、数多くの仲間をつくった。がんと闘病しながら、定年を前にこの世を去った。

 葬儀には800人近い弔問客が押し寄せた。夫の職場の同僚から、真っ向勝負で仕事に打ち込んできた姿を聞かされた。普段は無口で、家では仕事の話を一切しなかったのに…。

 仏壇の前で泣き暮らす日々。次第に思いがこみ上げてきた。「夫のすごさを知らなかった自分が恥ずかしかった。何より、それを子どもに伝えることができなかった」

 1990年から続く北九州市自分史文学賞。毎年300~400点の応募があり、7割が60歳以上の男性という。「自分の生き様とその時代の空気を子や孫に残したいと願う人が多い」(市文化振興課)という。

 戦後の復興から高度成長期を生き抜いてきたシニア世代。お父さんは外で身を粉に働き、お母さんは家を守る-それが当たり前の時代だった。人生の終焉に近づいた時、子どももパートナーも、お互いをよく知らなかったことに気づく人も多いのではないか。

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