ピースハウス病院

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日野原重明氏肝いりのホスピス、休止へ 定額制で経営難

 聖路加国際病院名誉院長の日野原重明氏の肝いりでできた日本初の完全独立型ホスピス「ピースハウス病院」(神奈川県中井町、21床)が、今月31日で休止することがわかった。日本での草分けとされるホスピスの休止に、関係者も衝撃を受けている。

 同病院は、他の診療科を持たず、がん患者らの心身の痛みを和らげる緩和ケアのみを行う「完全独立型」のホスピス。1993年、約6億円の寄付を受けるなどして開設された。

 関係者によると、同病院は厳しい経営状況が続いていたという。ホスピスは、入院料が定額制のため、手厚い医療行為をすると、利益が出ないこともあるという。関係者は「独立型は、一般病棟で利益を上げることができないので経営は厳しい」と明かす。

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photo credit: OiMax via photopin cc

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「死んだらお墓はいらない」今、“ゼロ死”を選ぶ人が増えている

 3日放送のフジテレビ『ノンストップ!』は、「新たな終活」として注目される”ゼロ死”を特集。

 ゼロ死とは、葬式をあげない「ゼロ葬式」、遺骨を残さず墓を持たない「ゼロ墓」をあわせた考え方。

 エンディングコンサルタント・佐々木悦子さんは、ゼロ死について「ここ2~3年で相談者が急増している。」と、語った。

 あまり一般的な考え方のように思われない「ゼロ死」だが、全国の葬儀社を対象に行った最近の調査では、請け負った葬儀の中で「ゼロ死」の割合は、なんと22.3%。MC設楽統は「5人に1人は、結構多い」と驚いた様子を見せた。

 佐々木さんは「以前は、経済的な理由でお葬式をやらないケースが多かったが、今は、死ぬ自分に使うお金があったら、残された人たちに多くお金を残していきたいという現実的な考え方から、価値観で選ぶ方が増えてきている」と語った。

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photo credit: benoit_d via photopin cc

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若い世代ほど「霊魂」を信じている

 前回の記事で、鈴木岩弓東北大学大学院教授のグループが2011年に実施した『お墓に関する意識調査』のデータを紹介したが、同調査には他にも興味深い項目がある。現代人の「霊魂観」「供養意識」に関する項目だ。

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photo credit: naoK via photopin cc

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継がれず無縁、さまよう墓石 不法投棄続々、墓の墓場も

 先祖代々受け継がれてきた墓が受難の時を迎えている。墓守が絶えた無縁墓から撤去された墓石は、慰霊の場を離れ、さまよう。人里離れた山中に“墓の墓”が現れ、不法投棄も後を絶たない。

 高松市のJR高松駅から車で30分の山中に“墓の墓”がある。約1ヘクタールの空き地にコンクリートで固めた最大幅100メートル、高さ15メートルの扇状の巨大なひな壇が設けられ、壇上に墓石1万基が並ぶ。

 「古石材預り所」と称する管理者(52)によると、中四国や関西の寺から撤去された墓石を石材店などの業者が持ち込んでくる。家庭の事情で墓を引き払い不要になった墓石のほか、無縁墓もある。1基1万円で受け入れ、最近は年300基ほど集まる。クレーン機で石を整然と並べ、定期的に雑草をとる。「ここ数年でどんどん増えている。もうけはないが、やめたくてもやめられない」。まだ9万基収容できるという。

 一方、不法投棄された“墓の山”もある。兵庫県南あわじ市の山中には推定1500トンの墓石が山積みにされ、山の頂は高さ4メートルに達する。6月半ば、県淡路県民局の職員3人が墓石に合掌しながら現場を見て回った。

 「比較的新しい墓もある。墓碑銘から、代々にわたり大切にされてきたんだろうなと思わせる墓もあります」。県民交流室の小塩浩司環境参事は言う。  墓石の不法投棄は昨年も広島県、京都府内で見つかり、ここ5年の間に茨城、千葉、兵庫など各県で業者が逮捕されている。

 不要になった墓石は通常、寺や霊園、石材業者が預かるか、処理業者が破砕処分する。だが別の方法をとる業者は少なくない。関東の石材店の社長は「破砕には手間と金がかかる。たたりを恐れて処分しない業者もいる」と話す。

 

霊園は散歩に最適

 以前、東京の谷中霊園に行ったことがある。

 墓参りではなく、近くに用事で行ったさいについでに散歩がてら立ち寄った。

 谷中霊園は雑司ヶ谷、青山と並んで東京三大霊園の一つと言われることもある由緒ある霊園だ。

 当然歴史上の著名人の墓も多く、徳川家15代目将軍慶喜を始め、鳩山一郎元首相、実業家の渋沢栄一、画家の横山大観、作家の円地文子、詩人の上田敏、法学者の穂積陳重、俳優の森繁久彌などなど。

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葬儀の現代的意味について~“生者の魂”に対する気遣いとしての葬儀

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無宗教で弔うこと(大野左紀子)

……(前略)……

 私と夫は、遺骨の一部を「不老会」の共同墓地に入れてもらうようにしたらどうかと母に言っている。そうすれば、命日には家族でお参りできるから。私も曖昧な無宗教者の一人だが、父の遺骨に向かって手を合わせたいような気がする。というか、そういう気持ちになった時に何もないのは、少し寂しいような気がする。

 墓に向かって話しかけても、聞いてくれる人はいない。身体を持たない魂だけが、そこにフワフワ浮いているということなどない。けれども逆に、そこにいない、かたちのないものに向かって語りかけるという、普通なら到底できないような行為をするために、先人の作り出した葬儀の形式というものがあるのかもしれない。

 眼を閉じて手を合わせ祈るという所作をした時だけ、そこに亡き人の魂が現れる。そう思ってみることが、残された者の心を少しは救うのかもしれない。


 前回の記事で天武天皇の葬儀(殯宮儀礼)についてふれた。

 天武天皇の殯宮儀礼は2年以上に及ぶ壮大なものだったが、次の持統天皇以降は仏教の影響のもと火葬が取り入れられ簡素化に向かっていく。

 だから、近年の葬儀の簡素化の趨勢はじつは1300年以上から始まった、としたり顔で言いたいわけではない。ただ、葬儀の意味について改めて考えさせられたので、書き留めておくことにした次第である。

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living-will

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 先般、「尊厳死法案」が国会に議員立法として提出される動きがあったのをきっかけに「尊厳死」についての議論がまた活発化したようだ。

 法案の是非はともかく「議論」が活発化するのは良いことだ、と当初思っていたのだが、どうも少し――というか、わたしから見ると根本的に――「議論」の焦点がずれているように思われる。これについては以前も若干述べたが、コトダマの里の理念にも関わることなので改めてポイントだけ簡潔に書いておくことにした。

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The approach and cluster amaryllis of moss (Japanese scenery photograph wallpaper)

The approach and cluster amaryllis of moss
(Japanese scenery photograph wallpaper)

「タマシイの交流」としての弔い

 「死」は宗教の源泉であるが、「死者」の扱いは宗教によって様々である。

 西方のキリスト教文化やイスラム教文化では死者の処遇は神の管轄になるので、生者が与り知るところではない。神の裁きによって復活し永遠の命を得ることを祈るのみである。

 東アジアの宗教文化は、もともと「先祖崇拝」の伝統をもつ。死者(先祖霊)は本来的に神(天)に近い存在であり、生者(子孫)を救う側にある。それはときに尊崇の対象であり、ときに畏怖の対象である。ゆえに、死者(先祖)の弔いとは守護霊としての祖霊を畏れ敬うことであり、そのご加護を祈願することである。

 それに対し仏教では、死者は救われる側に位置づけられる。それは慈悲の対象であり、憐情の対象である。ゆえに、死者の弔いとは追善供養、追善回向によって輪廻転生の中で苦しみもがいている死者に自らの功徳を施すことである。

 このように死者の置かれた境遇は対極的ではあるが、いずれにしても死者のタマシイは現世とは別次元の霊的次元に存在する。そして弔いとは、その霊的次元との交流であり、死者のタマシイとのコミュニケーションである。ただし、このタマシイとのコミュニケーションには、ある特別の資格をもつ仲介者とそれによって執り行われる宗教的儀礼が必要である。

 ここで注目したいのは、この形式が現代的な感覚に合わなくなりつつあるのではないか、ということである。少なくとも、死者を弔うにしても、他者が介入しない、もっと直接的なタマシイの交流がありえてよいのではないのか。弔いのあり方はそれぞれの文化の文字通り「タマシイ」であるので、伝統は尊重しなければならないが、現代的な文脈に即した文化的オプションもあってよいはずである。

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新潟市で開かれた篤志解剖全国連合会の実務担当者研修会(出典:NPO法人宮崎自殺センターを応援したい 2010.10.29)

新潟市で開かれた篤志解剖全国連合会の実務担当者研修会(出典:NPO法人宮崎自殺センターを応援したい 2010.10.29)

献体希望の高齢者増える 死の迎え方、自ら選ぶ 「家族に迷惑掛けない」

 「医学の発展に役立ててほしい」と、死後の自分の体を大学医学部などに提供するための献体登録をする高齢者が増えている。「人生の最期に社会貢献できる」制度として知られるようになったほか、死の迎え方をめぐって個人の意思を優先し、葬儀や墓にこだわらない傾向が強まっていることも一因のようだ。

 献体運動を進める「篤志解剖全国連合会」(東京)が全国約100大学の協力を得て調査、1970年度から献体登録者は今年3月末で累計25万人を超える。

 現在の登録者は推定約15万人。毎年3500人前後が解剖されているが、主に高齢者からなる5千人前後の新規登録によって年々増加。新規登録をストップする大学もあるという。

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6000円以上の赤系口紅が特に人気(出典:SankeiBiz

6000円以上の赤系口紅が特に人気
(出典:SankeiBiz)

アベノミクス効果?美意識は口元にも リップなど高単価商品が好調

 口紅や歯みがき粉など口元の美容に関する市場が活況だ。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による景気浮揚感の後押しもあり、美意識は口元まで波及。瞳を大きく見せるためのマスカラやアイライナーなど目元メークへの関心が一巡したこともあり、唇を美しく見せるリップや歯を白くするホワイトニング(着色汚れ落とし)成分配合の高機能歯みがき粉が好調な売れ行きを見せている。

「口紅は前年比で2桁増で売れています。特に赤系の色は品切れが出るほど」

 都内百貨店の化粧品売り場の担当者はこう語る。実際、経済産業省の今年度上期(4~9月)の化学工業統計によると、化粧品目別の増減率ではファンデーション(前年同期比3.0%増)やアイメークアップ(6.5%減)に比べ、口紅(12.1%増)やリップクリーム(25.5%増)など唇向けの化粧品は大幅な伸びを示している。

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オランダにおける安楽死(出典:The Sunday Morning Herald)

オランダにおける安楽死
(出典:The Sunday Morning Herald)

安楽死専門クリニック 昨年開業後患者が殺到・処置は無料

 2002年に安楽死法が施行されたオランダでは、安楽死数は2006年に約1900人だったが、2012年には約4200人までに増えている。これは同国の年間死亡者数の3%にも上る数だ。

 安楽死数が増えている背景について、オランダ政府は「理由を明確に説明できない」としているが、同国内では“安楽死専門クリニック”の活動がその一因と考えられている。

……(中略)……

 クリニックを訪れるのは、かかりつけ医に安楽死処置を拒まれた患者が多いという。法律で定められているのは“医師が刑事罰に問われない”ということだけで、処置は義務ではない。信条や経験の有無から処置を拒む医師も多いのだ。クリニックはまさに、死に場所を求める人々の“駆け込み寺”なのである。

 処置数が急増する背景はそれだけではない。2011年11月、重度のアルツハイマー病を患っていた64歳の女性に安楽死が行なわれたことが明らかになった。それまで、認知症が進んだ患者に「自発的な意思表示」ができるのかが疑問視されてきたため、処置は行なわれてこなかったが、初めての事例になった。女性は8年前から「老人ホームに入ったら、その際には安楽死を望む」と紙に書き残していたという。

 また、今年6月には、死に直面している新生児を見るに耐えられない親は、医師に安楽死を求めることができるようになった。同国の年間出生数約17万5000人のうち、およそ650人が、その例にあたるとされる。

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仮装行列のような参列者たち(出所:らばQ)

仮装行列のような参列者たち
(出所:らばQ)

お葬式なのに参列者はマリオやスターウォーズのコスプレ…故人の希望でにぎやかなものに

 イギリス中部のニューカッスルで、ゲイリー・パティソンさん(42)が交通事故で亡くなり、しめやかに……ではなく、にぎやかに葬儀が執り行われました。

 参列者の多くがコスプレ姿だったというから驚きですが、亡くなったゲイリーさんの生前の希望だったとのことです。

 参列者は250人にも上ったそうですが、悲しく送られるよりも陽気に送ってほしいという、ゲイリーさんの人柄が伝わってきます。

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子供の墓の一部になったポケモン(出所:ハフィントンポスト)

子供の墓の一部になったポケモン
(出所:ハフィントンポスト)

子供の墓の一部になったポケモン

 子供の死は悲劇だ。最悪のことが起きて、子供を亡くしてしまった両親は、生前の姿をはっきりと記憶していたいと望むことが多い。

 スウェーデンのある一家では、それはあることを意味していた。ポケットモンスター(ポケモン)だ。

 「Reddit」のユーザーにより紹介された、スウェーデンのルンドにあるこの墓石は、5歳の少年が、本当に生きているような姿でゲームボーイアドバンスの大好きなゲームで遊んでいる様子を表している。

 ……(中略)……

 この画像はRedditで紹介されて以来、ゲーム愛好者たちの間で大きな称賛を得ている。「Destructoid」の記事では「かわいらしいと同時に悲しい。見ていると、その両方の気持ちが何度も入れ替わる感じがする」と述べられている。

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”桜の木&LOVE”のお墓(出所:朝日新聞デジタル)

”桜の木&LOVE”のお墓
(出所:朝日新聞デジタル)

LOVEの文字・ピアノ型… 個性的な墓、増えてます

 秋のお彼岸。最近、墓地の様子が変わってきた。黒や灰色の石に「○○家」と彫るのが当たり前だったお墓に、個性的なデザインが増えている。思い出の桜の木を刻んだり、ピアノの形にしたり。「故人らしいお墓にしたい」。そんな家族らの思いが込められている。

 「お父さん、来たよ」。静岡県富士宮市の霊園。山脇作栄(さくえ)さん(71)は、昨年9月に亡くなった夫繁男さん(享年78)の墓に話しかけた。傍らでは、長男の康知(こうじ)さん(44)と妻の恵理子さん(44)が笑顔で語り合い、手を合わせた。

 繁男さんの墓は、周囲に立ち並ぶ墓と少し異なる。墓石にはピンク色が鮮やかな桜の木の絵と、LOVEの文字。足元の敷石には、クローバーをあしらった。

 「義父らしくしたい」と恵理子さんが考えた。作栄さんや康知さんから、昔よく通ったと聞いた東京・上野公園の桜。クローバーは同居していた自宅の庭に、あふれんばかりに生えている。

 石材店と打ち合わせを重ね、約2カ月かけて完成させた。「みんなが集まり、義父の思い出話に花が咲く場所にしたかった」と恵理子さん。昨年12月の納骨後、毎月1度は家族で訪れているという。

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葬儀費用の平均(出所:YOMIURI ONLINE)

葬儀費用の平均
(出所:YOMIURI ONLINE)

突然の喪主 慌てぬために

 日本消費者協会のアンケート調査(2010年)によると、葬式費用の全国平均は199万9000円。形式は仏式が約90%を占め、葬式の場所は、葬祭センターなどの葬儀専用の式場が約75%だった。費用は、地域や参列者数、祭壇の豪華さなどにより変わるが、目安になりそうだ。

 金額の内訳は、「葬儀一式費用」「飲食接待費用」「寺院への費用」で、葬式にかかる費用のほぼすべてが含まれている。「葬儀一式費用」は、通夜や告別式、火葬などの費用で、同協会のアンケートでは、全国平均が126万7000円となっている。

 「飲食接待費用」は、通夜や火葬後の会食で出す料理や、参列者への返礼品など。アンケートでは全国平均が45万5000円。「寺院への費用」は、読経や戒名に対する僧侶へのお布施で、全国平均は51万4000円だった。

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改装の主な手順(出所:日経電子版)

改装の主な手順(出所:日経電子版)

墓を引っ越し身近で守る 「改葬」の費用と手続き

 お盆に帰省して墓参りをする人は多いだろう。実家が遠いと墓参りの機会はどうしても少なくなりがち。将来、誰が墓を守るかも心配だ。最近は自宅近くに墓を引っ越す「改葬」を考える人が増えている。…(中略)…

 改葬は基本的に墓の使用者が自由にできる。ただ、新しい墓を確保して、元の墓から遺骨を移せば済むわけではない。一度埋葬した遺骨を勝手に動かすのは法律違反。そのため役所や墓の管理者に許可を得る手続きが必要になる。
 個人の墓は通常、墓の管理者に永代使用料を払い、特定の区画の使用権を取得する。取得した区画に自分で購入した墓石を置き、遺骨を納める仕組みだ。原則として墓の管理者は自治体か宗教法人。地方では寺などが管理する墓地に信徒が墓を持つ「寺院墓地」が多い。
 改葬の手続きは新しい墓と元の墓それぞれで必要だ。主な手順は(1)新しい墓の管理者から遺骨の「受け入れ許可証」などを取得する(2)元の墓がある市区町村に改葬許可申請書と新しい墓の受け入れ許可証を提出する(3)改葬を認める「改葬許可証」を新しい墓に提出する――の3つだ。…(中略)…

 改葬にかかる費用でトラブルになりやすいのが元の寺院墓地の管理者に払うお金。「離壇料(りだんりょう)」などと呼ばれる。「最近は100万円を超える高額の請求をする寺が目立つ」とNPO法人永代供養推進協会の小原崇裕代表理事は眉をひそめる。
 墓地を移る際に、元の墓の管理者に「今までお世話になった感謝の気持ち」として、金銭を渡す慣習はある。だが、寺院などが支払いを求める「法的な根拠はない」(小原氏)。改葬の許可には墓地管理者の署名が必要なため、求められると払ってしまうケースがあるという。
 墓コンサルタントの吉川氏はスムーズに手続きを進めるコツとして「早い段階で寺に改葬の相談をしておくこと」を挙げる。管理者は信徒が減るのを快く思わないため、事前の相談なく改葬の許可を求めに行くと話がこじれやすい。事情をよく説明し「包むのはあくまで気持ち。法要1回分くらいで良いのでは」と話している。

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多磨霊園(出所:wikipedia)

多磨霊園(出所:wikipedia)

都市部で墓不足が深刻化の背景は「行政による規制」と事情通

 全国には87万以上の墓地が存在する(2011年度、衛生行政報告例)。しかし、「墓地」を設置するには様々な基準をクリアしなければならない。霊園墓地の基準は各自治体によって異なるが、最近は規制を強化する動きが顕著だ。例えば厳しい墓地規制で知られる東京都府中市では次のような細かい決まりがある。

・アスファルトの通路の幅は1m以上。
・お墓の区画数の5%以上の数の駐車場が必要。
・墓地の敷地面積に占める緑地の割合は20%以上でなければならない。
・隣接する住宅、学校などの敷地とお墓の間には幅3m以上の緑地帯が必要(2000平方メートル以上の墓地の場合)。

 墓地や火葬場について規制する「墓地、埋葬等に関する法律(以下、墓地埋葬法)」は2011年に一部が改正され(2012年4月から施行)、墓地経営の許可や監督権限は都道府県から市、特別区へと移譲された。小さな自治体ごとに基準が決められるようになったわけだが、なぜこうした厳しい基準を設けるのか? 府中市の担当者はこう話す。

 「本市では、宗教法人などが市内に事務所を設置してから7年が経過しないと墓地建設の申請ができないなど、他市と比較しても高いハードルを課しています。市内には既に多磨霊園という大規模墓地があり、市の面積の4%を墓地が占める。できればこれ以上墓地を増やしてほしくないという住民感情があるのです」(生活環境部環境政策課)

 規制強化の背景に「お墓はできる限り家や学校の近くにあってほしくない」という地元の声があるのは、他の自治体も同様。例えば横浜市でも「主要な通路は1.8メートル以上の幅員を有すること」などの基準があるほか、「駐車場は可能な限り平置き」にすることまで求められている。

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象が死んだ仲間を弔いお葬式をしていると話題

象が死んだ仲間を弔いお葬式をしていると話題

 こちらが死んだ仲間を弔う象です。これが象の世界でのお葬式なのかそれとも彼の意識をただ確認しているだけなのかは定かではありませんが、象が死んだ仲間に枝を被せ葬式のような行為を目撃したケースも多々あるようです。もちろんその行為自体には物議がつきものですが、後ほど紹介する動画では死んだ仲間の骨を名残惜しそうに見つめたり持ったり、非常に寂しそうな象の姿が映し出されております。死体を見つめるその眼差しが実に悲しい。

そして、象が人間と同じぐらい感情豊かな動物であることは知られておりますが、改めて仲間の死を見つめる象の姿を見てしまうと「葬式」と思いたくもなります。

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人生のエンディングをどうするか。「終活」に注目が集まっている。(出所:zakzak)

人生のエンディングをどうするか。「終活」に注目が集まっている。(出所:zakzak)

団塊世代の高齢化で「終活」がブームに 新たな問題も浮上

 生前から葬儀や埋葬、人生の閉じ方の準備を進める「終活」が“ブーム”だ。自分らしいエンディングへの意識が高まっている背景には、消費をリードしてきた団塊世代の高齢化がある。形式より気持ちを重視する流れのなかで最期のあり方も多様化し、新たな問題も浮上した。いつか迎える「その時」のために、どのような備えが必要なのか。

 ごく近い身内だけの「家族葬」、火葬場で荼毘(だび)に付すだけの「直葬」…。葬儀の簡素化が進んでいる。日本消費者協会が2010年に行った最新の調査によると、葬儀費用の総額は全国平均で199万8000円。前回、07年の231万円より約30万円下落した。

 隣近所の仕切り、葬儀会社の提案に任せていた葬儀のあり方に疑問を感じる人が増加。簡素化、低コスト化が進んだとみられる。

 葬儀の形骸化は緩和されつつあるものの、新たな問題も生じた。

 「直葬の場合、後になって親族や知人が『なぜ葬式をしなかったのか』とくちばしをはさみ、混乱するケースがある。遺族が『故人の強い希望です』と、毅然と対応できるよう、自分の意向はしっかり伝えておかなければならない」(大宮氏)

 以前は、残された家族に思いを伝える手段は遺言書しかなかった。現在は、法的な効力はないものの、より気軽に希望をつづっておける「エンディングノート」が登場し、専門のコーナーを設けた書店もある。11年に同名の映画が公開され、普及のきっかけになった。

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“墓トモツアー”御一行さま(出所:MSN産経ニュース)

“墓トモツアー”御一行さま
(出所:MSN産経ニュース)

「墓トモ」って知ってる? 他人同士が墓を通じて縁づくり

 「墓トモ」という新語が、言葉が急速に広がっている。家族や親戚ではない他人同士が、一緒に墓に入ることを前提に新しい人間関係を築くことをいう新語だ。3年ほど前から使われ始め、昨今の終活ブームの中で一挙に広がりを見せている。

 先週創刊された、日本初の終活季刊誌『終活読本 ソナエ』(産経新聞出版)では、「墓トモ」の特集をしている。
 記事によると、墓トモの縁を結ぶ人たちは、「子供がいない」「子供に余計な負担をかけたくない」「夫(妻)と同じお墓に入れない」といった理由で、子孫への承継を前提としない墓を選んでいる点が共通点だ。つまり、自分が墓に入ったあと、供養をしてくれる家族や親族がいない人たちで、少子化、独身世帯の増加を背景に急速に増えている。

 記事では、承継を前提としない樹木葬墓苑を案内するバスツアーに記者が同行。見ず知らずのツアーの参加者らが、だんだん打ち解け、「墓トモ? 確かにそんな感じかもしれませんね」と、親しくなっている様子を紹介している。

 この墓苑に限らず、供養してくれる家族や親族がいない形態の墓(例えば、合葬墓、集合墓など)の契約者たちの間では、同じ趣味を縁にしたサークル、句会、バザーなどの開催がされているところもある。

 墓トモ同士で、催しを楽しみながら、「私が死んだら、先に墓で待っているから、線香あげてね」といった会話が明るく交わされている。

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入棺体験(出所:日経トレンディネット)

入棺体験
(出所:日経トレンディネット)

棺に入ると心が安らぐ!? “入棺体験”人気の秘密

 超高齢化社会を迎え、自分の人生をどのように締めくくるかを考える“終活”が盛んになっている。そんななか、密かに人気となっているのが「入棺体験」だ。

 文字通り棺の中に入る体験イベントで、シニアライフコンサルタントで終活カウンセラーの坂部篤志氏とウィルライフが2013年3月から共同で開催。インターネットで告知した瞬間に定員が埋まるほど盛況だという。
 いったいどんな人たちがイベントに参加しているのか。同社の増田進弘社長によると、参加者の属性はさまざまだが、共通しているのは“まじめな気持ちで参加している”こと。興味本位や冷やかしで参加した人は今まで1人もいなかったそうだ。過去4回の参加者で多かったのは、新しいものを体験して広めたいという気持ちが強い人。また環境や教育に興味を持つ人の参加も多いという。生死の問題はそれらの問題と深く関わっているからだろう。さらに家族や親族の葬儀を通して現代の葬儀のありかたに疑問を抱いている人も多いとのこと。

 ほとんどの人が病院で死を迎える現代では、日常生活から「死の実感」が払拭されている。一方、2011年の大震災以降、死を身近に感じる人が多くなっている。そうしたころから死を逃れられない恐ろしいものと忌避するのではなく、フラットな気持ちで見つめたいと願う人が増えているようだ。入棺体験はその格好の入口なのだろう。

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