象が死んだ仲間を弔いお葬式をしていると話題

象が死んだ仲間を弔いお葬式をしていると話題

 こちらが死んだ仲間を弔う象です。これが象の世界でのお葬式なのかそれとも彼の意識をただ確認しているだけなのかは定かではありませんが、象が死んだ仲間に枝を被せ葬式のような行為を目撃したケースも多々あるようです。もちろんその行為自体には物議がつきものですが、後ほど紹介する動画では死んだ仲間の骨を名残惜しそうに見つめたり持ったり、非常に寂しそうな象の姿が映し出されております。死体を見つめるその眼差しが実に悲しい。

そして、象が人間と同じぐらい感情豊かな動物であることは知られておりますが、改めて仲間の死を見つめる象の姿を見てしまうと「葬式」と思いたくもなります。

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河童橋

河童橋

  彼は最後の力を尽つくし、彼の自叙伝を書いて見ようとした。が、それは彼自身には存外容易に出来なかつた。それは彼の自尊心や懐疑主義や利害の打算の未だに残つてゐる為だつた。彼はかう云ふ彼自身を軽蔑せずにはゐられなかつた。しかし又一面には「誰でも一皮剥むいて見れば同じことだ」とも思はずにはゐられなかつた。

 「詩と真実と」と云ふ本の名前は彼にはあらゆる自叙伝の名前のやうにも考へられ勝ちだつた。のみならず文芸上の作品に必しも誰も動かされないのは彼にははつきりわかつてゐた。彼の作品の訴へるものは彼に近い生涯を送つた彼に近い人々の外にある筈はない。
――かう云ふ気も彼には働いてゐた。彼はその為に手短かに彼の「詩と真実と」を書いて見ることにした。

芥川龍之介『或阿呆の一生』

 少子高齢化が進む日本において、2005年には出生数が約106万人、死亡数が約108万人となり、戦後の一時的な人口減少期を除いて初めて死亡数が出生数を上回りました。つまり、日本はすでに人口減少社会へと突入しているのです。

 このことの政治的、経済的影響は計り知れず、現在日本は国家の存亡に関わる重大かつ喫緊な課題としてあらゆる手立てを講じようとしていることは周知の通りです。

 しかしここでは、この問題をそれらとは別の角度から、いわば「死と生をめぐる文化」の問題として考えてみたと思います。いまここで「死と生」という言い方をしたのは、さしあたり死亡数が出生数を上回ったという事実を踏まえてのことですが、わたしたちの「死と生」をめぐる文化の変化を見越してのことでもあります。

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