自らの葬儀の規模に関する意識調査(出所:東京都生活文化局『2001年葬儀にかかわる費用等意識調査報告書』)

自らの葬儀の規模に関する意識調査
(出所:東京都生活文化局『2001年葬儀にかかわる費用等意識調査報告書』)

こんなはずでは…!トラブルのない家族葬のためのポイントとは?

 最近では“終活”という言葉も登場して、生前のうちに自分の葬式や墓を準備しておきたいという人も少なくありません。親族だけでお別れができればいいということで、式礼の品や用意のいらない“家族葬”を選ぶ人が増えてきました。
 しかし、一方で家族葬を行なってトラブルに見舞われる事例も増加しています。

 その理由としてはやはり費用面の問題があげられます。
 「無駄な儀式にお金を使わず、つつましく送ってほしい」という気持ちで家族葬を希望したものの、実際に身内だけで葬儀を行なったら却って費用が高額になり、遺族に負担がかかるケースが少なくないのです。
 その理由のひとつが香典でしょう。香典によって葬式の費用がまかなえるのですが、親族だけで香典をあてにできないとなると、シンプルな葬儀でもそれなりの費用が遺族の方にのしかかってくることに。

 そしてありがちなこととして、「どんな葬式をしていいのか分からずにいた結果、高額な葬儀費用を出さざるをえなくなった」というパターンも。
 送りだす本人が生きているうちに、「どんな葬式を希望するのか?」または「葬儀に必要なものは何か?」を確認しなかったために、成り行きで葬儀社の提案に乗って行なった結果、高額になってしまったしまったというケースです。
 生前からどういう式を執り行うかを決めておかないと、親族達は急な出来事で、判断能力もかけてしまいます。そして自分の死で親族トラブルが発生してしまうこともあります。

続きを読む


"簡素な葬儀"は「死の本質」を見極める契機

“簡素な葬儀”は「死の本質」を見極める契機

なぜ30万円が120万円に? 葬儀費用のカラクリ

 お葬式を30万円で申し込んだのだが、最終的に何倍もの値段になってしまった……という話を聞いた。一般的な平均葬儀費用は、120万円と言われているが、もともと30万円のパックで申し込んだのに、最終的にこのような金額になってしまうことは多いという。30万円の葬儀パックが最終的に120万円になってしまうのはなぜなのか? どんな“カラクリ”があるのだろうか。

 「まず通常の葬儀のパックには必ず必要になる火葬料金や搬送料金・ドライアイスが入っていないことがほとんどです。また入っていても追加料金が発生するように設定されていますので注意が必要です。また葬儀社は『故人が悲しみますよ』などと祭壇やお花をより豪華なものに引き上げようと悪質な営業トークで大切な人を亡くして冷静な判断ができない遺族に迫ります。直接葬儀社からそう言われると断れないことがほとんどです」(株式会社ユニクエスト・オンライン)。

続きを読む


"遺体のホテル"「ラステル新横浜」

“遺体のホテル”「ラステル新横浜」

家族だけで葬儀を!低価格で式場提供

 新横浜駅周辺は近代的ビルやホテルが建ち並んでいる。そんな一角に今年6月「ホテル」が開業した。
 「ラステル新横浜」。一般のホテルではない。「遺体のホテル」なのである。遺体と遺族が最後の別れをする「ラストホテル」が、名前の由来だ。

 葬儀をせず火葬だけの葬送を「直葬」という。ラステルでは安置から火葬までの数日の間に、家族や友人が好きな時に面会できる面会室を備えている。葬式をしなくとも、家族だけで見送りができるラステルの直葬は31万5000円から、家族葬は50万円台からと、これまでの常識から考えるとかなり安い価格設定がなされている。

 「これまでの葬儀費用は、葬儀社側のいいなりでした。病院で死亡すると、短時間で病院指定の葬儀社が搬送するのが普通です。動転している遺族に価格交渉力はなく葬儀社の提示する価格が安いか高いかを考える余裕もない。葬儀費用のかなりの部分は香典で賄われてきたことをいいことに葬儀社本位に相場は作られてきました。だからお年寄りは、葬儀なんかしてくれなくてもいい、後に残る遺族が気の毒だという人さえ出ていたのです。そうした世界にラステルが風穴をあけることになれば、と思いました。」

続きを読む