Senior Life

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孤立する独居高齢男性 「2週間他人と会話なし」16% 厚労省調査

 65歳以上の1人暮らしの人のうち、他人と会話する機会が「2週間に1回以下」という人は男性16・7%、女性3・9%だったことが24日、厚生労働省の研究所の調査で分かった。妻と同居する男性では4・1%にとどまっており、1人暮らしの高齢男性が社会的に孤立している実態が浮かび上がった。

 調査では、「普段どの程度、人(家族を含む)とあいさつ程度の会話や世間話をするか(電話も含む)」を尋ねた。「毎日誰かと会話をする」とした割合は、20~60歳未満の男女で9割超だったが、1人暮らしの65歳以上では男性50・0%、女性62・8%と低かった。「2~3日に1回」は男性18・3%、女性24・9%、「4~7日に1回」は男性15・1%、女性8・4%で、若年層や家族と同居する高齢者と比べて会話は少なかった。

 1カ月間に10人以上と会話した人は40代では79・7%いたが、80歳以上では46・1%と33・6ポイントも減少。また、所得が低い人ほど会話した相手が少なかった。

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福岡市社協職員とのおしゃべりを楽しむ田川とみ子さん(出所:西日本新聞電子版)

福岡市社協職員とのおしゃべりを楽しむ田川とみ子さん
(出所:西日本新聞電子版)

入退院支援、葬儀、家財処分… 家族の代わりに「終活」 福岡市社協が見守り事業 無縁社会?増える登録者

 死後の葬儀や家財処分を頼める人がいない…。独居高齢者の不安を和らげようと、福岡市社会福祉協議会が親族に代わって生前の見守りから死後の多様な手続きまでを請け負う「ずーっとあんしん安らか事業」が注目を集めている。無縁社会や人生の最期に向けて準備する「終活」ブームを反映してか、事業の登録者は年々増加。協力企業も広がっている。

 「博多座の歌舞伎、どうでした?」「市川中車さんがよかったわ」-。8月の午後、福岡市城南区の団地に住む田川とみ子さん(86)と、市社協職員の城谷史子さん(54)のおしゃべりに花が咲いた。城谷さんは1人暮らしの田川さん宅を3カ月に1回訪問。2時間近く会話しながら、生活ぶりや健康状態に変化がないかを見守る。

 独身の田川さんは1年前、安らか事業に登録した。福岡県三潴町(現久留米市)出身で、10人きょうだいの末っ子。きょうだいは全員亡くなった。故郷に親戚は多いが「めいたちに迷惑を掛けたくない」と話す。

 火葬だけして、遺骨はめいに引き渡す。介護保険や年金、公共料金などの死後手続き、自宅の家財処分を任せる-。社協とこんな契約を結んだ。「安心しました。最期まで自立した生き方を貫きたい」と田川さん。

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輝きクラブ周南鹿野支部が普及を進めている「私のあんしんお守りノート」(出所:朝日新聞デジタル)

輝きクラブ周南鹿野支部が推進する
「私のあんしんお守りノート」
(出所:朝日新聞デジタル)

最期のお願い、冷蔵庫に保存 延命や葬式の希望記入

 高齢者が緊急連絡先やかかりつけ医などを書いた紙を、冷蔵庫で保管する取り組みが広がる中、山口県周南市の高齢者団体は、一歩進んでいる。延命治療を受けるか否か、葬式はどうしたいか、果ては戒名まで、万一のときに備え「エンディングノート」を冷蔵庫に入れておこうと呼びかけている。

 周南市の老人クラブ「輝きクラブ周南鹿野支部」。会員409人のうち約300人が実行している。
 ノートの名称は「私のあんしんお守りノート」(A4判9ページ)で、親族や友人、行きつけの店、デイサービスといった連絡先に加え、「介護が必要になった時の希望」「通夜、葬儀はどうしたいか」や、寺からすでにもらっている法名・戒名を書き込める。尊厳死や延命治療、人工呼吸器をつけるかどうかについてもチェック式で記す欄がある。
 書き込んだ用紙は長さ約25センチのカプセルに入れ、冷蔵庫で保管する。冷蔵庫に入れるのは、火災や災害にあっても壊れにくく、救急隊がすぐに見つけられるためだ。

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『無縁社会』(NHK「無縁社会プロジェクト」取材班)

『無縁社会』(NHK「無縁社会プロジェクト」取材班)

「孤独死」とは呼ばないで、という投書

 昨日の朝日新聞投書欄に、表題の投書が載っていた。投書者は秋田市で民生児童委員として受け持ち地区の高齢者世帯を巡回している主婦ということだ。それによると、一人暮らしの高齢者は、具体的に死をイメージし、「ピンピンコロリ」を目指したり「エンディングノート」を書いたりしている人も少なくないという。
 ただ、彼らは「孤独死って言い方にはとても抵抗がある」と言う。「孤独死」という言葉は「とても寂しくて可哀相な見捨てられた死」というイメージが強いからだ。と投書は続いている。そして「自然死」とか「平穏死」などという柔らかい表現に変えてもらいたいと提起していた。
 おそらく町内の見回りをしている人としての実感からの提案だろう。この人も、ある日顔なじみの老人一人世帯を訪ねて応答がなかったとき、それを事件として通報し、警察や救急隊を動員する騒ぎにするのが最善とは考えられないのではなかろうか。そうしなければ第一発見者として責任を問われるかもしれないなどと考えるのも、気の重いことだろう。

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葬儀費用の全国平均

葬儀費用の全国平均
日本消費者協会「第9回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」(平成22年)

葬式代なくて誰にも…83歳母の遺体放置

 群馬県館林市上赤生田町で自宅の和室布団内に女性の遺体を放置した疑いで無職野村修身容疑者(47)が逮捕された死体遺棄事件で、館林署は22日、遺体は野村容疑者と同居していた母親の無職野村ツネさん(83)と判明したと発表した。
 捜査幹部によると、野村容疑者は「葬式代などの金がなく、死んだ母ちゃんのことを誰にも言わなかった」と供述しており、自宅は電気も止まっている状態だった。
 ツネさんの死因は不詳で、今年6月頃に亡くなったとみられるという。19日午後5時40分頃、ツネさんの様子を見に行った介護支援専門員の男性(37)が遺体を発見、110番した。

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自殺者数の推移(内閣府『平成24年度自殺対策白書』)

自殺者数の推移(内閣府『平成24年度自殺対策白書』)

元アナウンサーの塚越孝氏に続き、イエローキャブの帯刀孝則社長が自殺? 自殺大国日本

 日本の年間自殺者数は10年以上、3万人超えを続けている。ただしその数字に疑問を呈する向きもある。その根拠となるのが、変死者数と行方不明者数だ。
 変死者数は、毎年の正確な統計はないものの、2008年で約16万人とされている。日本では司法解剖や行政解剖で死因究明する割合は低い。つまり、他殺や事故死を自殺としたり、自殺を事故死や原因不明としてしまったものも少なくないだろう。
 行方不明者数は2010年で約8万人。その内、約98%までは発見されるものの、残りの約2%は未発見だ。
 WHOの基準では、変死者の半分を自殺に組み入れている。それを単純に当てはめれば、日本の年間自殺者数は10万人以上になる。そう考えると、「年間自殺者数約3万人」という数字の影には、もっと深刻な数の自殺者が存在するのかもしれない。

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