中世スコラ哲学の「神」に似てきた「電子書籍」

大手出版各社、電子書籍急伸に期待 「紙の25%に」

 長く続く出版不況を、出版社はどのように打開しようとしているのか。朝日新聞社は大手出版7社に取材し、今後の展望を尋ねた。紙の本の市場がピークの3分の2の水準に落ちるなか、電子書籍市場の急激な伸びにほぼ全社が期待を寄せていた。

 講談社の野間省伸社長は「電子書籍市場が伸びていないというのは大いなる誤解。スマホで読む人が大半で、とくにマンガ市場が伸びている」と指摘する。集英社の電子書籍も前期比200%を超える伸びという。光文社の電子化された雑誌はまだ少ないが、丹下伸彦社長は「一挙にやろうと思っている」と話した。端末は苦戦していても、書籍そのものは好調と答える社が多かった。

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大学生の読書時間推移(全国大学生協連「学生生活実態調査」)

大学生の読書時間推移(全国大学生協連「学生生活実態調査」)

大学生4割が読書時間「ゼロ」 平均は26・9分 大学生協連の生活実態調査

 項目の調査を始めた平成16年以来、4割を超えるのは初めてで、学生の本離れの実態を裏付ける結果となった。

 1日の読書時間(電子書籍を含む)は平均26・9分。「0時間」は文系学生で約34%、理系で約44%だった。下宿生の1カ月あたりの書籍購入費は7年連続で減少、過去最低の1820円となった。

 同生協連全国学生委員会の木津谷甫副委員長は、読書時間ゼロが増えた背景について「学生の間でスマートフォンが普及した。ゲームなどのアプリに比べて、読書の優先順位が後退したためではないか」と分析した。

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Kindle Paperwhite (source:goodereader.com)

Kindle Paperwhite
(source:goodereader.com)

米国の書店オーナー達がAmazonと大手出版社を訴えていた電子書籍DRM問題、NY地裁が棄却

 米著作権ニュースサイト「Copyright and Technology」によると、今年2月に独立系3書店がAmazon社および出版大手6社を相手取り、電子書籍DRMが公正な競争を阻害しているとして訴訟を起こした件について、ニューヨーク連邦地裁が訴えを棄却した模様。

 訴訟を起こしていたのはBook House of Stuyvesant Plazaなどの独立系書店オーナーたち。Amazon社と大手出版社が作品をDRM保護していることが原因で、書店業界における電子書籍販売で不均衡が起こり、結果的にAmazonの競争優位につながっていると主張していた。

 棄却について、ニューヨーク連邦地裁の担当判事は、DRMの有無はAmazonの競争優位の根拠にはならないと判断を明らかにしている。

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「芥川龍之介」『青空文庫』

「芥川龍之介」『青空文庫』

電子書籍とは何か(2)

……(前略)……

 「趣味」で本を読む人のなかには、その嗜好の対象に本に書かれてある「内容(情報や知識)」だけではなく「本というオブジェクト(物理的対象)」が不可欠のものとして含まれている人も少なくないと思われます。

 かく言うわたしも、本当に好きな本は紙の本で所有しておきたい、と思っています。もちろんその本の内容が好きだからではありますが、その「好き」という感情がある一定レベルを超えると一種の「偶像崇拝」のようになって「物体として愛でたい(崇めたい)」という感情に高まるのです。

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Man Reading Book and Sitting on Bookshelf(Source:About Writing)

Man Reading Book and Sitting on Bookshelf(Source:About Writing)

一向に増えない利用者と利用希望者―定期調査「電子書籍」(9)

 このレポートは、インターネットコムと goo リサーチが携帯電話やインターネットを活用したアンケート調査を定期的に行い、その結果を発表するものである。今回は「電子書籍」について調査した第9回である。

……(中略)……

 電子書籍/雑誌を読みたくないと答えた492人(全体の45.3%)に理由を質問したところ、「紙の書籍/雑誌の方が好き」(42.5%)、「画面では読みにくい」(42.1%)、「紙の書籍/雑誌で十分満足している」(35.2%)という答えが多かった。

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電子書籍とは何か(1)

「電子書籍」を読んだことがありますか

一向に増えない利用者と利用希望者―定期調査「電子書籍」(9)

 このレポートは、インターネットコムと goo リサーチが携帯電話やインターネットを活用したアンケート調査を定期的に行い、その結果を発表するものである。今回は「電子書籍」について調査した第9回である。

 今回も最初に「電子書籍/雑誌を読んだことがありますか」と尋ねてみた。「はい」は34.3%(前回34.8%)、「いいえ」は65.7%(同65.2%)で、状況に変化はない。また、この「いいえ」と答えた電子書籍の未経験者714人に読みたいかどうか質問したところ、「はい」は31.1%(同33.0%)、「いいえ」は68.9%(同67.0%)で、電子書籍/雑誌に対する関心が高まらないどころか、利用を希望しない人の割合が増え続けている。

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