iOSはいつアップデートするべきか  
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  • こんにちは。コトダマの里の“りんごがかり”Takeです。
  • 前振りはいいから、ちょっと教えてくれんかの。
  • はいはい、なんでしょうか?
  • iPadの「設定」のところに赤丸数字1(バッジ)があって、ちょっと中を見たら「ソフトウェア・アップデート」のところに「iOS8.0.2」ってあって、「このアップデートは、5.9GB以上の領域が必要なためインストトールできません。」てあるんだけど、これってどうしたらいいの
  • はいはい、それはiPhoneやiPadの基本ソフト(OS)であるiOSのアップデートのことです。

最近のソフトウェアは「永遠のバージョン0」

iOS8へのアップデート

iOS8へのアップデート

  • 基本ソフト(OS)とは、おじいちゃんがふだん使っているメール、メッセージ、WEBブラウザ、ミュージック、動画、電子書籍などに関するたくさんのアプリが動作するための土台(プラットフォーム)になるソフトのことです。スマホ、タブレットなどモバイル端末の場合はAppleのiOS、GoogleのAndroid、パソコンの場合はWindows、Mac OS X、Linuxが代表的です。
  • そもそも、基本ソフトもその上で動作するアプリケーションも、一般にソフトフェアは正式にリリース(公表)されてユーザーの手に渡ってからも「アップデート」という名前の不具合(バグ)修正を繰り返します。
  • ちなみにおじいちゃんのiPadのiOSのバージョンはiOS7.1.2ですが、上のメッセージはこんと新しいバージョンのiOS8ができたのでそれにアップデートしてくださいということです。ただアップデートのために必要なiPad本体のデータ領域が少ないので、ネットにつないで直接アップデートはできません。この場合は、パソコンのiTunesを媒介にしてアップデートを行うことになります。アップデートの仕方については以下をご参照下さい。
  • ちなみに、iOSはiOS7から自動アップデートの機能が追加され、ネットワークにつながっているときに自動でアップデートされるようになりました。App Storeの「アップデート」のところをみると、インストール済みのアプリが自動で頻繁にアップデートされていることが分かります。
インストール済みアプリのアップデート

インストール済みアプリのアップデート

  • ふーん…… つーか、よく見ると、「Yahoo! JAPAN」アプリの「おすすめの記事をタップするとフリーズしてしまうバグを修正」って、シレッっとアップデートするのはいかがなものかと思うがの。
  • そうですね。ソフトウェアのアップデートがリリース後も頻繁になされるのは、昭和時代の質実剛健な家電製品に慣れた世代の方には違和感があるかもしれません。
  • それでもアップデート版をCDで頒布していた頃はまだよかったのですが、インターネットが高速化して常時接続が当たり前になってからは、もう間に合わないからとりあえずリリースしちゃって後から修正してゴメンね!が当たり前になってきました。
  • まあのー、でも無料のアプリだとしゃーないかーとも思うがの。
  • ただ、それをいいことにどう見ても最初から完成する気がないだろコレみたいなのもありますからね。
  • “永遠のバージョン0”かいの。
  • 無料アプリはともかく、有料アプリはそうなると事前の情報収集が重要になります。さらに、それらアプリの動作の前提条件になる基本ソフト(OS)のリリースに関しては提供側にもユーザー側にも十分な用意周到さが求められます
  • まあ、天下のAppleならそのへんは抜かりはあるまい!
  • そうだといいんですけどね。
 

OSのアップデートは「保守的なスタンス」で

  • ところで、ソフトウェアのバージョンアップは一般に大、中、小の三段階ぐらいの規模に分類され、それぞれ「Ver.*.*.*」というバージョン表記の1番目の数字(Ver.1.*.*)、2番目の数字(Ver.*.1.*)、3番目の数字(Ver.*.*.1)で表されます。
  • 例えば、Ver.*.*.0→Ver.*.*.1は小規模、Ver.*.1.*→Ver.*.2.*は中規模、Ver.1.*.*→Ver.2.*.*は大規模なアップデートになります。
  • 今回のiOS7.1.2からiOS.8.0.0(現在はiOS.8.0.2)は大規模なアップデート(メジャーアップデート)になります。
  • ほう。ということは、それだけ重要なアップデートということぢゃろ?
  • そうですが、ここで「重要」というのは「大幅な仕様の変更」ということであり、それだけ影響が大きいという意味です。ただ、「必須」という意味を必ずしも含んでいるわけではありませんから注意しましょう。
  • ほう、それはどういうことかの?
  • iOSにしろAndroidにしろWindowsにしろ、OSのメジャーアップデートはハードウェア(デバイス)の新製品を伴うことが多いです。つまり、新製品とともに「新たにこんなことができますよ!」という新たな機能・サービスを提供するためのプラットフォーム(土台)としてリリースされるわけです。
  • 今回のiOS8の場合はもちろんiPhone6/iPhone6 Plusおよび近々発表されるiPadのニューバージョンがそれに当たります。
  • ということは、「新たにこんなことができますよ!」というその新たな機能・サービスが必要であれば(欲しければ)新製品を買うか、または旧製品のOSをアップデートすればいい、ということになります。
  • ふーん、ぢゃあこんどのiOS8で新しく何ができるようになるの?
  • それはまあAppleのサイトを始めとしてネットを開ければゴロゴロと出てきますので詳細はそちらにおまかせするとして、おぢいちゃん的にはiCloud Driveのサービス・機能がポイントかなと思います。
  • ほう。それってもしかしてiCloudのスピードが速くなったかんじ?
  • そうした誤解を招きかねないネーミングですが、詳しくは改めて後日解説したいと思います。それはそれとして、OSのメジャーアップデートはこのような性格のものですから、「新たにできること」がとくに必要がなければ(欲しくなければ)急ぐ必要はない、という保守的なスタンスでかまわないと思います。
  • それだったらわしはもともと保守的なスタンスだよ。
 

「自己都合」と「他者都合」のアップデート

  • 先にも述べましたように、近年のソフトウェアはリリース後も頻繁にアップデートを繰り返します。基本ソフトであるiOSもご多分に漏れません。
  • さらにiOSは基本ソフトであるがゆえにメジャーアップデートの影響は大きく、大きな仕様変更で個々のアプリのアップデートも大規模なものにならざるをえません。それゆえアプリによってはOSのメジャーアップデートの後も対応が後手後手になり、場合によっては動作不能に陥ることもままあります。
  • したがってここで重要なのは、自分がふだんよく使っているアプリが新しいバージョンに対応して正常に動作しているかどうか、ということです。それを確認しないままアップデートしていざ使おうとしたら使えなくて青ざめた、ということは極めてよくありがちなことなのです。
  • まあそれはアプリのレビューとか見ると青ざめた人ばっかりだからよく分かるわ。
  • なので、アプリの公式サイトを始め、ユーザーの口コミなどを事前によく確認する必要があります。ただ、逆に言えば、現状で問題なく使えているのにあえてそうしたリスクを犯してまでアップデートする必要はないでしょう。
  • まあそりゃそうぢゃの。
  • その一方で、iOSのメジャーアップデートの機会に大幅に機能強化するアプリもあり、その点も考慮する必要があります。さらに新たに魅力的なアプリが対応したり、登場したりします。
  • 例えばiOS8では定番の日本語変換ソフト「ATOK」が利用可能になりました。パソコンでATOKを愛用している人などはこれを機会にiOS8にアップデートしてATOKをインストールする人も多いでしょう。

Atok for iOS
ATOK for iOS
かしこい日本語入力を、あなたのiPhone/iPadでも。日本語入力キーボード ATOK for iOS 誕生。 Go to App Store

 
  • レビューを見る限り、開発者はまだまだ忙しそうぢゃの。
  • ところで、OSのアップデートには新たな機能・サービスを使いたいときに自己都合でアップデートしてよい場合だけでなく、深刻な不具合やセキュリティ上の脆弱性を修正するために他者都合でアップデートしなければならない場合もあります。
  • こうしたセキュリティアップデートは、小規模のものは頻繁に(多くは自動で)行われていますが、深刻なセキュリティホール(脆弱性)が見つかった場合はAppleの方からアップデートを促す緊急のアナウンスが出されることもあります。そのような場合はできるだけ即座にアップデートするようにしましょう。
  • そうぢゃの。アメリカのセレブみたいにマル秘画像が流出したら大変ぢゃからの。
 

熟林檎は落ちるまで待て!?

  • ところで参考までに、iOS7のバージョンアップの履歴を一覧表にしてみました。
時期 バージョン 出来事
2013.9 iOS7 iOS7(iPhone5s/5c)リリース
2013.9 iOS7 iPhone4で不具合多発(動作が重い、一部の純正アプリの不具合、一部のMVNO SIMの動作不能、その他細かい不具合多数)
2013.9 iOS7.0.2 アップデート。パスコードロック回避のバグを修正。その他の不具合への対応は不明。
2013.1 iOS7.0.2 メッセージ機能の不具合への対応表明。
2013.1 iOS7.0.3 アップデート。「加速度センサーの調整問題の解決」を含むバグの修正および改善。
2013.11 iOS7.0.4 アップデート。「FaceTimeで通話できない問題の解決」を含むバグの修正および改善。
2013.11 iOS7.0.4 Facebookが落ちるなど不具合報告多数。
2014.1 iOS7.0.4 「死のスクリーン」(通称)のバグ修正を表明。
2014.1 iOS7.0.4 iOS7の普及率が80%に達する。(ただし一部の専門家は依然として「iOS7は未完成なOS」と指摘していた。)
2014.2 iOS7.0.5 アップデート。ただし日本モデル対象外。
2014.2 iOS7.0.6 緊急セキュリティアップデート。iOSのセキュリティ上の脆弱性発覚。修正。(iOS6もアップデート。)
2014.3 iOS7.1 アップデート。
2014.3 iOS7.1 バッテリーの消費が早くなったと、世界中でブーイング。
2014.4 iOS7.1.1 アップデート。バッテリー消費の改善など。
2014.4 iOS7.1.1 iOS7の普及率が9割弱に達する。(ただし一部の専門家は依然として「iOS7は未完成なOS」と指摘していた。)
2014.5 iOS7.1.1 メールの添付ファイルが暗号化されていないバグが発覚。
2014.6 iOS7.1.1 ロック解除のバグが発覚。
2014.7 iOS7.1.2 重要セキュリティアップデート。
2014.7 iOS7.1.2 Wi-Fi関連の不具合報告多数。
2014.9 iOS8 iOS8(iPhone6/6 Plus)リリース。
 
  • これを図式的に整理すると、以下のようになると思います。
     
    新製品とともに大規模アップデート
    ユーザー阿鼻叫喚、不具合報告多数→
    小規模アップデートを繰り返して沈静化をはかる→
    セキュリティ上の深刻な脆弱性が発覚→
    緊急セキュリティアップデート
    中規模アップデート
    ユーザー阿鼻叫喚、不具合報告多数→
    小規模アップデートを繰り返して沈静化をはかる→
    セキュリティ上の深刻な脆弱性が発覚→
    緊急セキュリティアップデート
    新製品とともに大規模アップデート振り出しに戻る
  • でも、なんとなくみんな楽しそうぢゃね?
  • これを見ると、大規模アップデート直後はいろいろな不具合が多数見つかって、それを小規模アップデートでなんとかしのいでいるものの、やがて深刻なセキュリティホールが見つかって緊急アップデート次いで中規模アップデートというパターンのようです。
  • そうすると、現状にとくに問題がなく新たな機能もとくに必要としていない方は、OSの大規模、中規模アップデート直後は避け、その後の小規模アップデートによる沈静化を見計らったうえで、自分にとって魅力的な機能、サービス、アプリが登場した段階で端末をアップデートする、という戦略をおすすめしたいと思います。
  • まあ、「熟林檎は落ちるまで待て」と言うしの!
  • ということですが、もちろん個人個人で事情は異なりますので、アップデートは自己責任またはAppleの責任で適切な機会に行っていただければ幸いです。

なるほどね! ここがポイント iPad

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Take

コトダマの里のIT事業部長兼SE兼お茶係です。主に電子書籍やタブレットなど最新のICT(情報通信技術)の動向について斜め30度ぐらいから考察します。

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