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TDLでは60歳以上、USJでは65歳以上が「シニア」

 コトダマの里のAzuです。このところ噴火に台風と自然の威力を改めて痛感させられる出来事が相次き、穏やかな秋晴れが恋しい今日この頃です。

 ところで、わたしの知り合いに千葉に住んでいる60歳代前半の夫婦の方がいて、関西に住んでいる息子さん夫婦とお孫さんが帰省したときにはみんなで近くの東京ディズニーランド(TDL)に行くのが恒例だそうです。そして御夫婦はTDLに行くさいはいつも60歳以上からの割引チケットである「シニアパスポート」を利用しています。

 それでこのあいだ、こんどは御夫婦が関西の息子さん夫婦のところへ遊びに行くことになり、ついでにユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にみんなで行くことになったそうです。そこで御夫婦はUSJの「シニアパス」を利用しようとしたら、USJの方は65歳以上になっていて驚いたそうです。そして同じ「シニア」という名称を使っているのに紛らわしい、と少し釈然としない様子でした。

 そこでわたしも確認してみたところ、たしかにTDLの方は「シニア」は60歳以上なのに対しUSJは65歳以上です。言うまでもなく互いにしのぎを削るライバル同士なので、おそらくそこには商売上の戦略があるのだとは思いますが、利用者から見るとちょっと混乱するかなと思いました。

 ただよく考えてみると「シニア」という呼び方はかなり曖昧で、わたし自身もこれまで何歳以上をシニアと呼ぶかはとくに決めていませんでした(^^;) そこで反省して改めて調べてみたところ、じつはわたしだけでなくみなさんそうであるらしいことが分かって少しホッとしました(^^;)

 

「シニア」は「シニア」とは呼ばれたくない?

 世界保健機関(WHO)の定義では65歳以上「高齢者」となっていて、国の医療・福祉関係の法令・制度でも原則的に65歳以上が「高齢者」となっています(正確には65歳以上75歳未満が「前期高齢者」、75歳以上が「後期高齢者」)。他方、雇用関係ではいわゆる「高年齢者雇用安定法」では55歳以上「高年齢者」、45歳以上が「中高年齢者」になっています。また道路交通法では70歳以上の免許更新者は「高齢者」講習を受けることが定められています。

 その一方で「シニア」という言葉は非公式な一般用語で、もともと英語で「年長」を意味する“senior”からきたものですが、2000年代から「高齢者」ないし「中高年者」を指す言葉として徐々に使われるようになってきました。

 おそらく本来の趣旨としては高齢者、中高年者を「オシャレ」に言い換えようとしたもので、マスコミやマーケティングで喧伝されるうちに一般にも広まり定着したのではないかと推測されます。。

 しかし定着するにしたがい「オシャレ」なイメージも弱まり、今ではたんに高齢者、中高年者を漠然と指す言葉になってきているように思います。

 これについてはビデオリサーチが興味深い調査をしていて、一般の人が「シニア」を何歳ぐらいからのイメージでいるかというとだいたい60歳前後からということだそうです。ついでに言うと、「シルバー」「高齢者」は60歳代後半から、「老人」は70歳前後からのようです。ちなみに「おじいちゃん」「おばあちゃん」は60歳代後半からのようなので、「シニア」は「おじいちゃん」「おばあちゃん」よりは少し若いイメージかもしれませんね。

 

 ただ別の調査項目の結果によると、当の60歳前後の人の半数以上は「シニア」と呼ばれることに抵抗があると答えています。つまり、自分はまだ「シニア」じゃない、まだまだ若い! と思っている「シニア」(=60歳前後)の人がけっこういるということですね。

 ビデオリサーチによると、あるスポーツ用品で「シニアでもできる○○」というメッセージで商品を訴求したところあまり売れなかったが、「あの頃がよみがえる」といったメッセージに変えたところヒットした事例があったそうです。結局、いつの時代でも「年寄り扱い」はあまりいい気持ちはしないということなのでしょう。

 

スポーツ界では「シニア」は30歳代から!

 ただその一方で、いわゆる「シニア割引」はちゃっかり利用されている人は多いかと思います(^^;) それではこうした割引サービスなど「実利」がらみでは「シニア」という言葉はどのように使われているのでしょうか。少し調べてみたところ、ざっと以下のようになっていました。

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行政サービス
就職 ハローワーク シニアワーク 55歳以上
金融 日本政策金融公庫 シニア起業家資金 55歳以上
住宅 UR都市機構 シニア賃貸住宅 60歳以上
ボランティア JICA  シニア海外ボランティア 40歳~69歳
免許 警視庁シニア運転講習 70歳~74歳
民間サービス
航空 ANA シニア空割 65歳以上
バス 東京空港リムジンバス 65歳以上
バス 大阪市交通局 フリースタイルシニア 65歳以上
旅行 H.I.S シニア割 60歳以上
ホテル シェラトングランデ シニアパック 60歳以上
ホテル ワシントン シニアカード 60歳以上
遊園地 東京ディズニーランド シニアパスポート 60歳以上
遊園地 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン シニアチケット 65歳以上
相撲観戦 日本相撲協会 シニア桝 60歳以上
競馬観戦 JRA 東京競馬場 シニア席 65歳以上
野球観戦 阪神タイガース シニア優待デー 60歳以上
温泉 箱根小涌園ユネッサン シルバー割引 60歳以上
映画 TOHOシネマズ 60歳以上
外食 ホテル日航 シニア美食プラン 60歳以上
コンサート AKB48 シニア限定公演 50歳以上
金融 カブドット証券 シニア割引 50歳以上
通信 ソフトバンク シニア割引 60歳以上
派遣 マイナビ 派遣 シニア 60歳以上
雑誌 クロワッサンプレミアム 50歳以上
流通 イトーヨーカドー シニアナナコカード 65歳以上
メーカー Dell(コンピュータ) シニア割 55歳以上
サービス アート引越センター シニアパック 60歳以上
スポーツ 日本スポーツマスターズ 35歳以上
 

 先にも書きましたが、ハローワークの「シニアワーク」を始めとして就職・雇用関連のサービスの多くが「シニア」を55歳以上にしているのは高年齢者雇用安定法が「高年齢者」を55歳以上に定めていることがベースにあると思われます。

 その他はおおむね60歳以上または65歳以上を「シニア」としているものが多いようです。60歳以上にするか65歳以上にするかはたぶん商売上の思惑で決めているのでしょう。サービスの利用者からすると、とくに60歳代前半の方は自分は「シニア」なのか常に注意する必要がありそうです(^^;)。

 ただアマチュアスポーツ界では、“シニア国体”とも呼ばれる「日本スポーツマスターズ」が原則35歳以上を対象としていることもあり、30歳代からすでに「シニア」クラスになることも多いようです。

 こうしてみると、「シニア」という言葉は文脈に応じて30歳代以上から70歳代以上までの幅広い範囲で対象を指すかなり曖昧な言葉であると言えます。ただ意味的には「ご苦労様でした」というニュアンスと「まだまだやれる」というニュアンスが混じっているように思われますので、文脈に応じて都合の良いように使い分けらるといいのではないでしょうか。

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One Comment

  1. 曽我部 正文
    Posted 2018年8月19日 at 2:35 PM | Permalink

    ハイスクールでは、中学がジュニア、高校でシニアですよね。
    ポケモンゲーム、2018年のある大会では
    【ジュニアカテゴリ】2007年以降生まれ
    【シニアカテゴリ】2003年以降2006年以前生まれ
    【マスターカテゴリ】2002年以前生まれ
    と、なっていました。
    どちらも、15歳げらいからシニアに分類されています。
    ですから、シニアは、対象となるグループ内で相対的な年齢分類として柔軟に決められるものなのではないでしょうか。

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