そこまで服装にこだわらずともOKなフランスの葬儀とは
11月1日フランスでは「万聖節(Toussaint)」だった。万聖節とは聖人たちを祝う日であり、故人を思い墓参りをする日だ。パリでも市内にある各墓地には多くの人が訪れ花を飾る。この前後、フランスの学校は休みにもなる。そこで日仏のお墓事情を比べてみた。
……(中略)……
フランスのカトリックの場合、葬儀の雰囲気も日本とはずいぶん異なる。
親族以外の参列者できっちり喪服を着る人は多くない。香典の習慣もなく、故人に献花し哀悼する。そして埋葬されると、冒頭に述べた11月1日などに墓参りを行い、墓の掃除をして鉢植えの菊などをお供えとして飾る。そのためパリ市内各所にある墓地では、この日は多くの花々で彩られ、より華やかな雰囲気に包まれる。(exciteニュース 2013.11.13)
コトダマの里のAzuです。最近急速に冬に向かっているようで寒がりのわたしは憂鬱な気分です。
わたしは低血圧で血流が悪いのでとくに手足の指が冷えます。暖房でエアコンを使っている人は多いと思いますが、エアコンだと頭がぼーっとのぼせるだけで手足はなかなか暖まりません。
そこで今年はイスに座っているときは膝掛け用の電気毛布を買って足腰をすっぽりくるむようにしました。これはなかなかよいです! 足下に電気あんかを置けばなおよし! 机に突っ伏してぐっすり寝られます(笑)。
さて今回紹介したのは、フランスでのお葬式の様子についての記事です。「親族以外の参列者できっちり喪服を着る人は多くない」とレポートしています。
わたしもアメリカに住んでいる友人から、現地で葬式に参列したときに多くの人が普段着だったので驚いた、という話を聞いたことがあります。フランスはカトリックの国なのでイメージ的には厳粛な雰囲気を思い浮かべるのですが、必ずしもそうではなさそうですね。
じつはわたしは子どものころ教会で行われたキリスト教(カトリック)のお葬式に参列したことがあります。親と一緒に何も分からず参加しただけなのですが、強く印象に残っているのは賛美歌が何度も歌われていたことです。
もちろんわたしは何も歌えませんが、賛美歌を聴いているうちにとても神妙な気分になり、故人が天国に行けますようにと心の中で何度もお祈りしたのを覚えています。
考えてみると故人はクリスチャンですが、参列者はそうとは限りません。それでも故人の信仰を尊重し、その信仰にかなった仕方でそのタマシイを弔おうとします。そうすると、このタマシイを弔う気持ちは宗教を超えている、あるいは宗教以前のより根本的な感情だと言えるのではないでしょうか。
そうしてみると、歴史上繰り返されて今なお続いている宗教間の凄惨な対立はとても「情けない」ことのような気がします。
そこでふと思ったのですが、ちょっとヘンな言い方ですが、子どもの頃から積極的にいろいろな宗教のお葬式に参加してみるのもいいのではないでしょうか。信仰を守るという観点からは不謹慎なことなのかもしれませんが、そこから得られる「感情経験」も貴重なような気がします。
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Azu

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