ギネスにも認定された(日刊ゲンダイGendai.net 2013.10.16)

ギネスにも認定された
(日刊ゲンダイGendai.net 2013.10.16)

やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

 人気漫画「アンパンマン」の著者、やなせたかし氏(享年94)が死去した。先の大戦で中国戦線に出征し、復員後、高知新聞や三越宣伝部に勤務。その後、フリーのイラストレーターになり、1973年に絵本の「あんぱんまん」を発表した。この作品が世間にじわじわと浸透し、88年に日本テレビでアニメ「それいけ!アンパンマン」として放映されて爆発的人気を博した。
「アンパンマン」の単行本は、シリーズとしてフレーベル館から発行。これまでに同社から400冊近い作品を出し、総発行部数は7800万部に上る。

……(中略)……

 大金を手にしたやなせ氏だが、私生活は地味だった。日本漫画家協会の会長を務め、新宿区片町にある自分の持ちビルに協会の事務局を間借りさせているが、家賃は取っていないといわれる。金持ちでありながら、生涯、贅沢(ぜいたく)はしなかった。

「問題は遺産の行方です。93年に奥さんに先立たれ、子供も親戚もいないそうです。関係者の間では、遺言で誰かを遺産の受取人に指名しているのか、それとも遺言を残さず遺産が国庫に入ることになるのかが話題になっています」(ある漫画家)

 自称・親戚が名乗りを上げてトラブルになるのではないか。

 コトダマの里のAzuです。台風が過ぎてから急に寒くなってきました。皆様体調はいかがでしょうか。

 さて、すでにご承知のことと思いますが、『アンパンマン』シリーズの作者である漫画家のやなせたかしさんが13日亡くなられました。享年94歳でした。

 アンパンマンは日本の子どもなら誰でも見たことがあるでしょうし、必ず「アンパンチ!」と叫んだことがあるでしょう。

 わたしは、メロンパンナちゃんが好きでした。理由は、単純に「おいしそうだから」。メロンパンは子どもの頃から好きで(今も好きです)、菓子パンはメロンパンばかり食べてました。

 ジャムおじさんも好きでした。アンパンマンとバイキンマンが繰り広げる騒動をいつも暖かく見守っている優しいおじさん的な役回りで、おそらくやなせさん自身を反映したキャラクターだったと思います。

 さて、日本だけでなく世界の子どもにも愛された『アンパンマン』ですので、商業的な成功は言うまでもありません。ウィキペディアによると、アニメや関連商品の総売上は1兆円を越えるそうです。

 そうすると当然作者であるやなせさんの資産も相当なものでしょう。ただ、1993年にに奥さんに先立たれ、子供も親戚もいないとのことで、早速世間ではその膨大な資産の行方が話題になっているようです。

 でも、これこそくだらない下世話な話ですね。

 やなせさんが残した資産は『アンパンマン』そのもので、『アンパンマン』が伝えたメッセージそのものでしょう。

 やなせさんが『アンパンマン』を生み出した背景には自分自身の戦争体験があったそうです。

「正義のための戦いなんてない」やなせたかしがアンパンマンに込めた思いとは?

 自分の顔をちぎって人に食べさせる。そんな心優しきヒーロー・アンパンマンが誕生した背景には、やなせの戦争体験があったという。21歳で召集され26歳まで軍隊で過ごした。終戦間際には、上海決戦に備え1000キロの行軍をした。そして飢えに苦しんだ。こうした体験からやなせは痛烈に思った。「肉体的苦痛は、いつか慣れる。でも、ひもじさだけは何より情けなく、何よりも耐えがたい」と。さらに帰国後は弟の戦死という悲痛な出来事も。こうした戦争体験がアンパンマンを生んだという。

 そんなやなせの“思い”が集約された名言集が遺されている。『やなせたかし 明日をひらく言葉』(PHP文庫)はそのひとつだ。

……(中略)……

 戦争と飢え。さらに戦争終結によってこれまで信じてきた「正義の論理」さえもがひっくり返ってしまう。「正義は不安定なもので、ある日突然逆転する」「正義のための戦いなんてどこにもないのだ」と。

 しかし逆転しない正義もある。それが献身と愛だ。そして弱者を助けること。自分の身を削って人を助けるアンマンパンにはそんなやなせの想いが凝縮されたものだった。

 「正義を行おうとすれば、自分も深く傷つくものだ。でもそういう捨て身、献身の心なくして、正義は決して行えない」

 「正義に勝ち負けなんて関係ない。困っている人のために愛と勇気をふるって、ただ手をさしのべるということなのだ」


 「正義を行おうとすれば、自分も深く傷つくものだ。でもそういう捨て身、献身の心なくして、正義は決して行えない」

 名言です。

 世の中には、自分を安全な場所に置いてさも正しいことを言っているかのような体裁で他人を傷つけるような言葉であふれかえっています。

 しかし自分が傷つく覚悟もないのにそんなことを言っても本当は誰も助けることはできない。

 コトダマの里ではそうした言葉を「タマシイのない言葉」と呼んでいます。

 「タマシイのない言葉」は誰の「タマシイ」にも響かない。それは誰の「ココロ」にも残らない。

 やなせさんの『アンパンマン』は多くの子どもたちの「タマシイ」に響き、「ココロ」に残りました。

 それ以上に価値のある財産はないでしょう。

 おカネの遺産がどうなるかは知りませんが、どうせやがて無くなり、どうなったかはすぐに忘れ去られるでしょう。

 そのときもアンパンマンと子どもたちは変わらずに「アンパンチ!」と叫んでいるでしょう。

『やなせたかし 明日をひらく言葉』(やなせたかし/PHP文庫)

『やなせたかし 明日をひらく言葉』(やなせたかし/PHP文庫)

 

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