バルーン宇宙葬(日テレ『スッキリ』2010年8月4日放送)(出所:バルーン工房)

バルーン宇宙葬
(日本テレビ『スッキリ』2010年8月4日放送)
(出所:バルーン工房)

散骨はどこに撒いてもいいわけではない

 お墓に納骨する従来のスタイルにとらわれることなく、故人ゆかりの場所(多くは海や山など)に遺骨をまく「散骨」が、近年にわかに注目されている。

「ただ、どこでも好き勝手に散骨していいわけではありません。他人の土地に無断でまくのは当然NG。所有者や管理者から許可をもらえば構いませんが、断られることも少なくない」(葬儀ライター・奥山晶子氏)

 山の場合は、散骨を許可している霊園などが所有の山林にまくことが多い。海の場合は港湾内や漁場周辺を避け、公海上まで船で出て散骨するケースが大半だ。

 ユニークな散骨方法もある。直径2.5m程度のバルーンに粉状にした遺骨とガスを入れ、空に放つ……というやり方だ。

 「バルーンは高度35km付近、宇宙にほど近い成層圏で破裂し、そこで散骨されます。最近は月3~4件程度の依頼がありますね」(「バルーン宇宙葬」を手がけるバルーン工房・小野寺義博氏)

 ちなみに費用は18万8000円から。葬儀は「とても晴れがましい、にこやかな雰囲気になることが多い」とか。検討してみる?

「ファンタジー号」はいずこへ

 こんにちわ。コトダマの里の“風船お兄さん”Takeです。

 覚えておられる方はいるでしょうか。

 今から20年以上前、1992年11月23日の夕方の琵琶湖畔にて、一人の中年男性が20個以上のヘリウム風船を括りつけたゴンドラ「ファンタジー号」に乗り込み、上空へと舞い上がりました。立ち会い人の「どこへ行くんだ?」という問いかけに、一言を残して。「アメリカへ。」

 当時マスコミで大騒ぎされた「風船おじさん」です。翌日、携帯電話から「朝焼けが綺麗だよ」という連絡がありましたが、2日後にSOS信号を受信。海上保安庁の捜索機が飛び立ち、宮城県金華山沖でファンタジー号を発見しましたが、「風船おじさん」はなぜか手を振ってSOS信号を停止。捜索機は約3時間ほどファンタジー号の監視を続けましたが、やがて雲の向こうに消え去りました

 「風船おじさん」の計画では、ファンタジー号は高度1万メートルに達したところでジェット気流に乗り、40時間ほどで米国に到着するはずでした。しかし海上保安庁が米国とロシアに救助要請をしておいたにもかかわらず到着は確認されず、その後消息を絶ったまま現在に至ります。

 無謀な計画で世間を騒がせ、眉をひそめる方も多いでしょう。でも、わたしは冒険家としてのその“生きざま(死にざま)”を了としたいと思います。

 「……振り返ってみれば、音楽教材の販売、コーヒーショップ、雀荘、パブ、いろいろやったが全部うまくいかなかった。」

 「横浜博覧会ではマスコットの「ブルアちゃん」のぬいぐるみを着て鉄塔によじ登って警察に引きずり下ろされたこともあった。多摩川では風船を身体に縛り付けて高度5000メートルまで上昇したあげく大田区の民家の屋根に墜落したこともあった。」

 「たしかに世間から見れば滑稽なお笑い者さ。だが、このままじゃあ終われねえ。今度こそたんまり風船をつけたゴンドラで大空にドデカい華を咲かせてやるぜ!

 もしかしたら、こんな意気込みでファンタジー号に乗り込んだのかもしれません。

風船おじさん(出典:風船おじさんファンクラブ)

風船おじさん
(出典:風船おじさんファンクラブ)

「雲の向こうに消える」という終わり方

 考えてみれば、「雲の向こうに消えて行く」のは人生の終わり方としてはいかにも“ファンタジー”、ドラマチックでロマンあふれる終わり方です。そしてじつはこの“ファンタジー”な終わり方を――自分が死んだ後ですが――実現する方法があるのです。

 それが上で紹介したバルーン工房さんが提供する「バルーン宇宙葬」です。

 バルーン葬は、直径2.5mのバルーンの中に入れられた粉状の遺骨が高度35km付近の成層圏まで上昇し、そこでバルーンが破裂して空に散骨される、というものです。

 死んでから土の中の暗闇に永遠に封じ込められるよりは、大空(宇宙)に無数の塵となって放たれるほうが爽快というか天晴れというか、なんかそれだけで天国に逝けそうな気がします。

 タマシイも“千の風になって~”と歌でも歌いながら上空を飛び回ることができて気分上々じゃないでしょうか。それに山や海での散骨があるのであれば、空での散骨もあっていいでしょう。

 むしろ地上での散骨はトラブルになることもありますので、はるか上空で散るのはそうした現世的なしがらみから離れる意味でもおすすめです。

千の風になって 秋川雅史

 

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コトダマの里のIT事業部長兼SE兼お茶係です。主に電子書籍やタブレットなど最新のICT(情報通信技術)の動向について斜め30度ぐらいから考察します。

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