photo credit: aldenchadwick via photopin cc

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病気、孤独死…愛犬は? 飼育継続への支え少なく

 大阪市内のマンションで80代の男性が孤独死し、愛犬が1匹残された。男性の死後、4、5日で発見されたため、犬は衰弱もせずに元気だった。しかし、飼い主が死亡しているため、処分される可能性が高い。そこで、個人で動物保護活動をしている島本さんに新しい飼い主探しが託された。

 島本さんは「飼い主を探すケースは孤独死だけではありません。入院したり施設に入ったりと、いろいろなケースがあります」。

 白金高輪動物病院(東京都港区)の佐藤貴紀院長(35)は「来院予定日に来なかったので連絡したら、高齢の飼い主が体調を崩していたことがある」と話す。入院中のペットに飼い主が面会に来なくなったと思ったら、飼い主が入院してしまったケースもあるという。

 環境省によると、殺処分される犬や猫は減少傾向にあるが、それでも平成23年度は約17万5千匹に上る。無責任な飼い主に捨てられる一方、高齢の飼い主の死亡、ペットの介護などが負担になるなどして飼育が継続できなくなるケースがある。核家族化、少子高齢化が進み、ペットを「家族」と考える人も多い。だが、高齢者が飼育を継続するための支援の手はまだ少ない。「ペットの終活」を真剣に考えなければならない時代が来ている。

犬猫の飼育率は高齢者ほど高い

 コトダマの里のAzuです。9月も下旬になってようやく暑さも和らぎ、朝夕はめっきり涼しくなって秋らしい気候になってきました。

 わたしの自宅の近くには大きな公園があります。朝や夕方になると犬を連れて散歩している高齢者によく会います。最近は秋晴れの日が続いていますので、本当に気持ち良く散歩されています。

 高齢者が連れている犬は小型犬が多いのですが、なかには可愛らしいリボンや服を付けたお嬢様ファッションのワンちゃんもいて、思わず「カワイイ!」と声をかけてしまいます。そうすると飼い主の方も自慢げにワンちゃんの頭をなでたりします。

 わたしは現在はペットは飼っていませんが、そういう光景を見るととても飼いたくなります。

 じつは子どもの頃は実家で犬(メス)を飼っていて、自分の妹のように可愛がっていました。ただ不幸にして交通事故で亡くなり、そのときはショックで寝込んでしまい、しばらくうつ状態になってしまいました。いわゆる「ペットロス症候群」です。

 一般社団法人ペットフード協会の「平成23年度 全国犬猫飼育率調査」(全国の20~69歳の男女55,719サンプル)によると、全国の犬猫飼育世帯率は犬17.7%、猫10.3%で、そこから推計される飼育頭数は犬1193万6000頭、猫960万6000頭だそうです。

 そして飼育状況を年代別に見ると、50歳代の飼育率が犬22.7%、猫12.0%ともっとも高く、次いで60歳代となっています。逆に子育て世代の30歳代は飼育率がもっとも低くなっています。

平成23年度 犬猫の年代別現在飼育状況

犬猫の年代別現在飼育状況
(ペットフード協会「平成23年度全国犬猫飼育率調査」)

 高齢者の方は子どもが独り立ちして家を離れたり、会社を退職したりした機会にペットを飼い始める人も多いのでしょう。そうした場合は家族同然にペットに愛情を注ぐと思いますが、とかく人づきあいが乏しくなりがちな高齢者にとって「愛ある人・動物関係」はとても癒しになるでしょう。

 余談ですが、最近はどこのスーパーやドラッグストアでもペット用品コーナーが充実していて、ペットフードなんかも「無添加」「オーガニック」とかびっくりすりほど高い値段のものがずらっと並んでいるのですが、このあいだTakeさんは「犬向けオヤツの値段がオレの一日分の食費より高かった」とずいぶん落ち込んでいました(苦笑)

 

「ペットの相続」を支える社会的仕組みも必要

 とはいえ…… それだけ愛情を注がれて育てられていると、逆に飼い主が突然いなくなったときのペットの”落ち込み”も深いものがあると思います。

 問題は、現在高齢者世帯の4割以上は夫婦のみ世帯か単身世帯で、さらに今後は単身世帯が増えていく、ということです。

 飼い主が一人暮らしのお年寄りの場合、事故や病気など飼い主の不測の事態はそのままペットの生死に関わる事態になります。

 さらに、飼い主が認知症になってしまった場合もペットにとっては死活問題となります。

年20万匹が殺処分…高齢者の“家族”ペットが社会問題化?

 都内に住む会社員の克彦さん(30代)は、雪の降る日、地面をかきむしって苦しみながら血尿する猫の姿を見た。その猫は、克彦さんが時々エサを与えていた「顔見知り」の猫だった。

 猫を病院に連れて行こうとする克彦さんに対して「うちの飼い猫を誘拐するつもりか!」と怒鳴りつけてきたのは、近所で一人暮らしをする90代の男性だった。

 男性を説得して猫を病院に連れて行ったところ、診断は「重度の膀胱炎と尿道炎」。投薬治療で治るものの、冷えは厳禁。室内で暖かくしていなければ完治は見込めない。

 けれども、翌日も、翌々日も猫は外に出され、鳴きながら地面をかきむしり続けていた。季節は冬。夜になれば0度近くまで冷え込み、雪のちらつく時期だ。

 飼い主に、「家の中で暖かくしておくようにって、お医者さんが言ったでしょう?」と言っても、認知症を患っているらしい男性は「うちの猫は元気ですよ。今まで病院にかかったことなんか一度もないから」と、ほんの2日前の出来事すら記憶にとどめていない様子。

 このままでは、まともな治療は望めない。そう判断した克彦さんは、こっそりと猫を保護して別の動物病院に連れ込み、「チー助」と名付けて自宅で飼うことにした。

 
 ところで、飼い主が亡くなった場合はまず遺族がペットを引き取ることになるでしょうが、遺族が事情でペットを飼えないと里親を探したり、ペット業者に引き渡したり、最後は保健所に引き渡したりすることになると思います。遺族も故人が愛情を注いで育てていただけに、その扱いには大変苦慮することでしょう。

 家財道具のようなモノの処分は遺族に任せてもよいと思いますが、ペットについては遺族に任せっきりにするのはちょっと無責任なような気がします。一緒に暮らしているときには「家族同然に」世話をしていたのであれば、自分の死後についても「家族同然に」配慮するべきではないでしょうか。

 自分が元気なうちにペットが健康に生き続けられるように可能な限りの配慮と段取りをしておくことは終活の重要なテーマの一つになりうると思います。

 ただし、この問題は個人で対処するだけでなく社会全体で配慮すべき問題であるとも思います。

 最近は「アニマルセラピー」と言って高齢者の心身の健康に与えるペットの効果が注目を浴びているようですし、今後ペットを飼う高齢者はますます増えそうです。ペットの「相続」のあり方について社会的な仕組みができるだけ早く整うことを望みます。

 

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