いすみ鉄道・鳥塚亮社長

いすみ鉄道・鳥塚亮社長

「団塊世代はうちのお客様にならないで」(いすみ鉄道)

 まんまと逃げ切りを果たした団塊世代。旅行などレジャー産業においては優良顧客として崇められる? 存在だが、ある社長が「要らん」という勇気ある発言を行った。

 それは、千葉県のローカル鉄道である「いすみ鉄道」(千葉県大多喜町)の鳥塚亮社長。営業運転距離わずか約27キロという千葉県の房総半島を通るこの鉄道は、1998年の開業以来赤字続きだったが、急速に経営が上向いている。
 そのいすみ鉄道社長ブログの中で、「団塊の世代の旅行需要 その2」と題して意見を表明している。
 同鉄道は、「イタリアンランチクルーズ列車」という1万円以上という商品プランを提供しているが、これについて。乗客は、ほとんど団塊世代はいないという。実は3、40歳代が中心だという。

 その点を踏まえて、要らない理由を次の3点列挙しているのだ。

 理由その1 とても手が掛る
 理由その2 いちいちうるさい
 理由その3 いずれ居なくなる

 むしろ、団塊世代もこれだけハッキリ言われると、納得がいくのではないだろうか。

 まずお金と時間に余裕のある団塊の世代は、現代のレジャー産業では影響力を持っている。博報堂が一昨年発表したレポート「新大人研レポートⅤ『“新しい大人世代”のお金に関する意識』」では、団塊世代の退職金の使い道でトップは国内旅行で53.3%、次いで海外旅行37.7%となり、旅行がワンツーを占めたほどだ。
 だが、鳥塚社長は、団塊世代を嫌いではないことを前置きした上で、「おそらく彼らを満足させることができないだろうから、簡単に言えば、『うちのお客様にはならない方が良いですよ。』という私のメッセージなわけです」と続ける。
 しかも、実際の狙いとしては、40代以下の世代、つまり団塊ジュニアだということも明らかにしているのだ。
 「変なうんちくを垂れることもなく、ローカル線の楽しみ方を自分なりに見つけることができる人たちだからです」としている。
 ちなみに同プランの申し込みはすべてインターネット。しかも、10組しか募集しておらず、募集開始とともに、あっという間に売り切れてしまうほどの人気なのだという。文句を電話で言う団塊世代、イチイチ相手にしていられないのは当然だ。

 コトダマの里のAzuです。少し暑さも和らぎ、凌ぎやすくなってきた今日この頃いかがお過ごしでしょうか。

 さて、ここ数年、団塊世代の人たちがいろいろな業界から熱い視線を向けられているようです。
 団塊世代の人たちは人数が多いので、その行動が社会に与える影響は大きいものがあります。その人たちが、いわゆる「アクティブシニア」として、定年退職した後に趣味や旅行など自分の好きなことのために積極的に消費活動を行うのと見込まれているので、様々な業界の期待も否が応でも高まることでしょう。
 また日本の経済成長を支えてきた人たちですから、その誇りや自負も大きく、何事もポジティブで前向きな思考の人が多いようです。しかも、その後の「バブル世代」「氷河期世代」「ゆとり世代」のようなバブル崩壊後のデフレ経済に入って以降の”自信喪失”世代に比べると余計に「自信家」のように見えるのかもしれません。

 そういうわけで、こういう団塊世代の人が「お客さん」になると、いすみ鉄道の社長さんが言うように「とても手が掛かる」「いちいちうるさい」というのもいかにもありそうなことです。わたしの周りにも団塊世代の人が何人かいますが、たしかにそう言われてみれば…(笑)
 とはいえ、たしかに「お客さん」「消費者」としてはそうかもしれませんが、これはこの世代の人たちが多くの成功や失敗の経験を積み重ねて多くのことを学び、それを活かして多くのものを生み出してきたことの一つの表れのようにも思えます。つまり、「いちいちうるさい」のは、自分にはまだまだ役に立つ経験や知識がある、それを活かしてもっと良いものを生み出せる、という自負があるからだと思います。

 つまり団塊世代の人はたとえ形式上リタイアしたとしても、まだまだ社会や他人のために役に立つ「生産者」であるという意識が強いのではないでしょうか。そうだからこそ、どんな商品やサービスに対しても「一言言わずにいられない」のではないでしょうか。

 そうだとすると、「アクティブシニア」の方々の活動をたんなる消費活動として捉えるのは一面的で、むしろある種の生産活動、あるいは創造活動として捉えるべきだと思います。例えば、これから本格化するであろう団塊世代の人たちの「終活」もそうした観点から捉えてみたほうがよいように思います。
 そうして、何か言われても「いちいちうるさい」と捉えるよりは、「経験を踏まえてより良いものを生み出す示唆を提供してくれている」と捉えるほうが「生産的」だし、受け取る側の精神衛生にもよいと思います(笑)

 

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