パソコンソフト『僕が死んだら...』

パソコンソフト『僕が死んだら…』

家族に伝えたいこと、伝えたくないこと

 エンディングノートにはページ数の多いものもあり、その枚数を見ただけで書くのに躊躇する、と言う方もいますが、「これだけは絶対家族に伝えたい」という情報から書き始めると記入しやすいようです。

 「情報」には、エンディングノートに記載せず、パソコンに保存しているものがあります。パソコン内の大事な情報が消去しないようにバックアップする方法はいろいろありますが、一方で、情報の漏洩防止のため、パソコンのハードディスク内のデータを完全に消す業者やソフトも多々あります。

 先日、テレビで紹介されたソフトは、パソコンを立ち上げ、デスクトップ画面にあるアイコンをクリックすると、自動的にデータが消去するというものでした。これは他の消去ソフトとどこが違うかと言うと、パソコンの持ち主以外の者がそのアイコンをクリックするように誘導している点です。つまり、パソコンの持ち主が不慮の事故などで亡くなり、自分自身ではデータを消去できなくなったときに利用されることを想定しています。

 そんなことなら、エンディングノートに「パソコン内のデータを完全に消去してください」と書いておけば良いのでは、と思う人もいるでしょうけど、自分のパソコンの中身って、とくに身内には見られたくない、という場合もあるのでは?……このソフトの話を数人にすると、みんな、うんうんと頷いていました(笑)。

 家族に伝えたいことはエンディングノートに、……逆に伝えたくないことは……伝わらないように準備しておくことも必要かも知れませんね。

 日本全国記録的な猛暑が続いておりますが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。今回は、硬いネタと文体のRyuさんの投稿に比べて読みやすくて面白い、と一部で好評を得ている(笑)Takeの投稿です。

 さて、コトダマの里のキャッチコピーは「自分の『コトダマ』(タマシイのメッセージ)を家族のために、次の世代のために伝え残す」ということですが、その手段として主に電子書籍を提案しています。電子書籍はデジタル・データですので紙の本に比べて破損・劣化することもありませんし、保管や複製も容易ですし、原理的には同じ内容のまま半永久的に残ります。

 しかしながら…… 「自分が死んだ後も残したい」ものばかりとは限りません。逆に、「自分が死んだ後は消し去りたい」ものもじつは少なくないのではないでしょうか。  とりわけ男性には「心当たりがある」人も多いかと存じます。

 先日、南米に出張してあわや飛行機事故に遭遇しそうになった、40代のビジネスマンが打ち明ける。

「オレも終わりかと思いました。そのとき、情けない話ですが、書斎のデスクにしまってあるエロDVDのことが脳裏をよぎったんです。私の死後、あれを中学生の娘が発見するシーンを想像し、死んでも死にきれないと悔やみました」

 たしかに、これは「死んでも死にきれない」……。このように「誰にも知られたくない」「とりわけ妻子には知られたくない」ようなモノは、”敷居を跨げば七人の敵がいる”男子たるもの誰でも多かれ少なかれあることでしょう。

 幸いにして現在ではそうしたモノはたいていはデジタル・データ化されていると思うので、おそらく多くの場合はパソコンの「ハードディスク」にデータとして所蔵(秘蔵)されていて一見して分かるということはありません。

 問題は、もし自分に万が一のことがあった場合、そのハードディスクの中のデータが家族に見られてしまうことです。家族としては、その中にとても重要な情報や家族の思い出の写真やビデオなどが入っているかもしれないので、当然その中をくまなく綿密に調べたいところでしょう。とりわけ現代では、オフィシャルなものもパーソナルなものも含めて個人のあらゆる情報はデジタルデータとして記録され、保管されるようになってきています。

 「いや、妻はパソコン音痴だから分かりっこない」「『秘密のデータ』にはパスワードをかけているから大丈夫」という人もいるかもしれませんが、チッチッチ。奥さんはあなたの死後、専門業者にパソコンを持ち込んで中身を調べてもらうに違いありません。専門業者はなんなく暗号を解読してハードディスクの中身を洗いざらい白日の下に晒すでしょう。そしてそこには、家族の思い出の写真やビデオだけではなく、見たこともない人の写真やビデオがたくさんあるかもしれません。

 そこで! ニーズがあるところ商品あり。こうした「自分が死んだ後は消し去りたい」というニーズに応えるソフトはすでにちゃんとあります。

 そのなかでも有名なのは、『死後の世界』『僕が死んだら…』というそのものズバリの名前のソフト(フリーソフト)です。

 どちらも自分が不測の事態になった場合、ハードディスクの中の秘密のデータを削除してくれるソフトです。
 『死後の世界』は、一定期間パソコンを起動しないと「持ち主が死亡した」と判断し、指定したフォルダやファイルを削除します。また、データ削除が完了した後(つまり自分の死後)、パソコンを起動した人(家族など)に向けて遺言を表示する機能もあります。
 『僕が死んだら』は、パソコンのデスクトップ上に「遺言」などの名称でアイコンを表示し、自分の死後にパソコンを起動させた家族などにクリックさせる仕組みです。アイコンをクリックすると「遺言」など家族向けのメッセージを表示しますが、その裏ではこっそり秘密のデータを削除してしまいます。

 いずれもたんに秘密のデータを削除するだけではなく、エンディング・メッセージなどを表示する遺言機能ももっているところがよいですね。

 そこで皆様にお勧めしたいのが、コトダマの里で作成した『コトダマレター』をこのソフトで表示することです。
 そこに表示されるのは、遺された家族に向けての感謝と愛情あふれるメッセージ。その陰ではせっせと秘密のデータの削除。
 まあ、世の中は常にオモテとウラがあるものです。

 

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コトダマの里のIT事業部長兼SE兼お茶係です。主に電子書籍やタブレットなど最新のICT(情報通信技術)の動向について斜め30度ぐらいから考察します。

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