財産相続についての不安や心配事<br />(出所:旭化成ホームズ株式会社)

財産相続についての不安や心配事
(出所:旭化成ホームズ株式会社『親と子の財産相続に関する意識調査』)

親と子の財産相続に関する意識調査結果(旭化成ホームズ株式会社)

 旭化成ホームズ株式会社は、親と子が共に向かい合う日として、2005年に日本記念日協会によって認定された、7月第4日曜日(7月28日)の「親子の日」にちなんで、「親と子の財産相続に関する意識調査」を実施しました。

主な調査結果

財産相続の方法について「具体的に検討している」は親子共に、1割未満
※親世代=8.7%、子世代=7.0%

子の不安、親知らず。財産相続についての不安は、子世代の方が圧倒的に大きい
※財産相続について、不安や心配事がある→親世代=35.4%、子世代=65.2%

財産相続の方法について実行または、検討していることの1位は「遺言書作成」、次いで「生前贈与を行う」で、親世代・子世代共に同様の結果
「親子で同居する」ことに対しては、子世代の方が積極的
※「家を建て替えず(親子で)同居する」で、検討もしくは実行している→親世代=24.8%、子世代=45.6%
※「家を二世帯住宅に建て替え(親子で)同居する」で検討もしくは実行している →親世代=13.7%、子世代=31.7%

財産相続のことについて、家族で話し合いをしている=3割以下
※親世代=24.9%、子世代=18.0%

 近年、「終活」が話題になることも多く、マスコミでもたびたび取り上げられているので、以前に比べると遺言や相続に関する意識もだいぶ高まってきてはいると思うが、今回の旭化成ホームズの調査結果を見る限り、社会全体から見るとまだまだ一部に限られているようだ。

 調査結果によると、財産相続の方法について検討したことはあるかどうかという質問に対して、「具体的に検討している」という回答は、親世代で8.7%、子世代で7.0%と、親世代・子世代共に1割未満となっている。「具体的ではないが、検討している」までをあわせた「検討している人」でも親世代で28.6%、子世代で24.1%と3割未満にとどまっている。
 また、財産相続についての不安や心配事については、「特に不安や心配事がない」という回答が親世代では64.6%だったのに対して、子世代では34.8%であり、財産相続についての不安は、親世代に比べて子世代の方が圧倒的に大きい。

 相続する側である親は、当然のことながら自分の資産状況についてはよく知っているので、相続税の節税について常日頃から悩んでいるような資産家以外は「特に不安や心配事がない」人が多いのはうなずける。しかし相続される側である子どもの方は、親の資産状況は(借金も含めて)よく分からないことが多いと思われる。
 このことは、財産相続についての不安や心配事について、子世代では「財産相続のことについて話すきっかけがない」「財産相続のことが難しくてよくわからない」という回答が多いことからもうかがえる。

 ただ、子どもの方から相続について話を切り出すのはなかなか躊躇されることである。そうすると、やはり親の方からきちんと話をしておくべき事柄であろう。
 相続についての具体的な話でなくても、終活を考えているとか関心があるとかという遠回しな話であってもいい。なんにせよ親が相続について配慮していることを知るだけでも子どもは安心するものである。
 その意味でも、すでに述べたように、現代では終活は一つの社会的マナーになりつつあると言える。

 

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『コトダマ新聞』の主筆(代表)です。時流に流されずに死生観をめぐる文化論にまで掘り下げて考察したいと思います。

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