“墓トモツアー”御一行さま(出所:MSN産経ニュース)

“墓トモツアー”御一行さま
(出所:MSN産経ニュース)

「墓トモ」って知ってる? 他人同士が墓を通じて縁づくり

 「墓トモ」という新語が、言葉が急速に広がっている。家族や親戚ではない他人同士が、一緒に墓に入ることを前提に新しい人間関係を築くことをいう新語だ。3年ほど前から使われ始め、昨今の終活ブームの中で一挙に広がりを見せている。

 先週創刊された、日本初の終活季刊誌『終活読本 ソナエ』(産経新聞出版)では、「墓トモ」の特集をしている。
 記事によると、墓トモの縁を結ぶ人たちは、「子供がいない」「子供に余計な負担をかけたくない」「夫(妻)と同じお墓に入れない」といった理由で、子孫への承継を前提としない墓を選んでいる点が共通点だ。つまり、自分が墓に入ったあと、供養をしてくれる家族や親族がいない人たちで、少子化、独身世帯の増加を背景に急速に増えている。

 記事では、承継を前提としない樹木葬墓苑を案内するバスツアーに記者が同行。見ず知らずのツアーの参加者らが、だんだん打ち解け、「墓トモ? 確かにそんな感じかもしれませんね」と、親しくなっている様子を紹介している。

 この墓苑に限らず、供養してくれる家族や親族がいない形態の墓(例えば、合葬墓、集合墓など)の契約者たちの間では、同じ趣味を縁にしたサークル、句会、バザーなどの開催がされているところもある。

 墓トモ同士で、催しを楽しみながら、「私が死んだら、先に墓で待っているから、線香あげてね」といった会話が明るく交わされている。

 少子高齢化の進行に伴い、従来のような「墓」のあり方が成り立ち難くなってきている。

 簡単にいえば、子どもがいないとか、子どもがいても墓参りが難しいとかで、墓の継承が難しくなっている、ということである。これは日本ばかりでなく、同じく少子高齢化の進む中国、台湾、韓国などでも同じような状況にある。そこで、樹木葬などの自然葬や合葬墓の需要が高まっている。

 そういう現実的な背景はあっても、昨今の「終活」は必ずしも悲壮感はない。むしろ、できるだけ明るく、ポジティブに取り組もうという人も少なくない。
 「墓トモ」もそうした「明るい終活」の一環として、ある種のサークルや同好会のノリも感じられる。ただそこにはやはり、同じ状況や境遇にある人どうしの共感や連帯感もあるだろう。

 じつのところ、コトダマの里のメンバーも、ある意味ではみんな「墓トモ」である。
 ただ、ふつうの「墓トモ」と違うのは、つながりが開かれている、というところにある。つまり、コトダマの里は、メンバーだけでなく、メンバーの「コトダマ」をつうじてメンバー以外の人たちへトモダチの輪がつながることをむしろ志向している。

 そういう意味では、コトダマの里はインターネットの特徴を活かした”墓トモのオープン・コミュニティ”と言えるかもしれない。
 その”ココロ”は、「タマシイ」になってからも、狭くて暗い空間に閉じこもっているよりは、時間的にも空間的にも”無限大”で、多くのさまざまなトモダチがいるインターネットにいたほうが賑やかで楽しいだろう、ということである。

 

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