大学生の読書時間推移(全国大学生協連「学生生活実態調査」)

大学生の読書時間推移(全国大学生協連「学生生活実態調査」)

大学生4割が読書時間「ゼロ」 平均は26・9分 大学生協連の生活実態調査

 項目の調査を始めた平成16年以来、4割を超えるのは初めてで、学生の本離れの実態を裏付ける結果となった。

 1日の読書時間(電子書籍を含む)は平均26・9分。「0時間」は文系学生で約34%、理系で約44%だった。下宿生の1カ月あたりの書籍購入費は7年連続で減少、過去最低の1820円となった。

 同生協連全国学生委員会の木津谷甫副委員長は、読書時間ゼロが増えた背景について「学生の間でスマートフォンが普及した。ゲームなどのアプリに比べて、読書の優先順位が後退したためではないか」と分析した。

「読書」のスタイルは人それぞれ

 コトダマの里のAzuです。次第に春の気配を感じられるようになってきた今日この頃ですが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

 さて、先月末に大学生協連が実施した「学生生活実態調査」の結果が公表されました。その結果について多くの新聞で「大学生4割が読書時間『ゼロ』」のような見出しで報じたので、例によって「イマドキの若者は……」と嘆息した人は多かったのではないでしょうか。

 生協連の推測では「スマホばっかり見ているから本を読まなくなった」と“スマホ悪玉論”のようです。

 たしかに街中で10代ぐらいの若者を見ると、みんなスマホの画面を覗き込んでいます。駅で電車を待っているときも、満員電車の中でも、道路を歩いているときも、いつもスマホを見ています。

 おそらく時間が空いているときはほとんどスマホを見ている学生もけっこういるのではないでしょうか。というか、「時間が空いている」わけではなくても、友だちと一緒に食事をしているときでも互いに無言でスマホに没頭している男の子グループもたまに見かけます。彼らは食事中だけでなくて授業中(!)もスマホでゲームやチャットをしたりしているんじゃないでしょうか。たぶん。

 ただ、ゲームやチャットはともかく、「スマホ」が「読書」とどう関係するかはよく分からない点もあります。そしてこの点は、以前Takeさんが取り上げた「電子書籍とは何か」という問題とも関連します。

 例えば身近なところで言えば、Ryuさんは「『本』を読むかどうかはどうでもよくて、『古典』を読むかどうかだ」というのが持論で「古典」しか読まないようですが、ウェッブ上の青空文庫で芥川龍之介とか萩原朔太郎とか同じ著者の本を何回も何回も繰り返し読んでいたりするようなので、わたしのイメージする「読書家」とは少しズレるような気がします。

 かたやTakeさんは目を覚ましているときはスマホ、タブレット、パソコンのどれかの液晶画面しか見ていないのですが、「本」を読んでいないかというとそうとも言えません。じつは「調査」と称して仕事時間中に小説投稿サイトで無料のライトノベルを読みふけっているので、これは「読書」なんだろうかどうなんだろう、と考え込んでしまいます。(少なくとも「調査」じゃないだろう!(怒)

 わたしは、このような仕事をしてるので本は好きなのですが、正直言うとじつは電子書籍より紙の本をよく読んでいます( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ。

 というのも、近くの図書館からよく本を借りて読んでいます。仕事で必要な本も借りますが、ベストセラーや話題になった本も文芸書、教養書、ビジネス書などジャンルを問わずよく借りて読みます。それはたんなる「ミーハー」だろうと心ないことを言う同僚もいますが、ベストセラーであるということは同時代の多くの人の関心を引きつけたり心に訴えるものがあるということを意味すると思うので、たんなる趣味だけでなく仕事上の勉強にもなります。

 こうしてみると、人それぞれの「読書」スタイルがある、という気がします。そしてスマホやタブレットのような端末はこの「読書」スタイの幅を広げた(多様化を進めた)側面もあると思います。

 

「読書」とは「脳を使って」読むこと

 「文章(テキスト)」を読むための媒体は紙の本や雑誌よりは電子書籍という人は増えてきているでしょうし、あるいは電子書籍でなくてもっぱらウェッブ上の記事という人も多いでしょう。またウェッブ上の記事と言っても最近は「掲示板の書き込み」「コミュニティサイトへの投稿」「○○まとめ」のようなものが急速に増えています。

 つまり現在はウェッブを通じていろいろな形態で「文章(テキスト)」が提供され、若い人ほどそれに即座に柔軟に対応しているのだと思います。そしてこれらの「文章(テキスト)」はだいたいウェッブ上のデジタル・コンテンツとして提供されているので、それを「読む」ためのツールは主にスマホやタブレットのようなデジタルデバイスになります。なので、「スマホばっかり見てるから本を読まなくなった」と一概には言えないと思います。

 ただその反面、こうしたウェッブ上の「文章(テキスト)」はできるだけコンパクトに分かりやすく情報や知識を伝えることを主眼としていたり、とにかく人を呼び込むために過度に刺激的、扇動的だったりするので、脳を使って「読む」というよりはむしろ脳を使わないで「読む」ようなものが多いことはたしかだと思います。なので、「スマホばっかり見てるからバカになった」ということはまったくありえないことではないかもしれません。

 要は「読書」ということで期待されているのは、たんに「文章(テキスト)」を読むということではなくて(あるいは「文章(テキスト)」から情報や知識を仕入れるというだけではなくて)「文章(テキスト)」をきっかけ(手がかり)にして自分の頭で考えるということで、逆に言えばそのように自分の頭で考えるきっかけ(手がかり)になる「文章(テキスト)」であればどういう形態でもかまわない、と思います。

 ただ脳を使って読むような「文章(テキスト)」は眠くなるので、授業中はつらいものがあります。現在の大学では、真面目に本を読もうとしている人は寝てしまって、ギンギンに目を光らせている人はスマホでゲームをしている、というシュールな光景が展開しているのではないでしょうか。(ちなみにわたしはいつもよく寝ていました。)

 

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