プロフィール Ryu

『コトダマ新聞』の主筆(代表)です。時流に流されずに死生観をめぐる文化論にまで掘り下げて考察したいと思います。
岩手県釜石市の石応禅寺で行われた「万灯供養」(出所:MSNニュース)

岩手県釜石市の石応禅寺で行われた「万灯供養」
(出所:MSNニュース)

犠牲者しのぶ5色の明かり 釜石、被災3度目の盆

東日本大震災の被災地は発生から3度目の盆を迎えた。岩手県釜石市の石応禅寺では13日、色とりどりのちょうちんを飾る「万灯供養」が行われ、人々は闇の中に浮かんだ幻想的な明かりに犠牲者をしのんだ。

 万灯供養は死者の霊が迷わないようにと、行われている伝統行事。約570個のちょうちんが、津波の犠牲者らの名前を記した短冊とともにつるされた。

 日が沈み、辺りが暗くなると、赤、青、緑、黄、ピンクのほのかな光が境内に。お墓参りで訪れた人たちは、自分たちの先祖のちょうちんの前で立ち止まり、じっと見入っていた。

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到着ゲートで出迎えを受ける帰省客(出所:くまにちコム)

到着ゲートで出迎えを受ける帰省客
(出所:くまにちコム

「お盆玉」「恵方巻き」「甘酒」 冬の習慣が夏に登場する訳

 お盆を前に売れているものがある。ポチ袋だ。正月にお年玉を渡すように、お盆休みに孫や子、親戚の子どもたちにお小遣いを配る「お盆玉」が、少しずつ広がっている。先ごろは、大手スーパーやコンビニが夏の節分(8月6日)に向けて「夏の恵方巻」を展開。冬の習慣やイベントが装いを変えて夏にもお目見えし、新たな商機を伺っている。

 大手企業の夏のボーナスが前年比4.99%増となった今年、お盆玉を広げようと、売り場を拡充する店舗が増えている。池袋のロフトには、かき氷や海など、涼やかなポチ袋がずらりと並ぶ。先月の売り上げは、昨年に比べて10%以上増となった。もともと一部地域では、親が、お盆に田舎に帰省した子や孫に小遣いを渡す「お盆玉」の習慣があった。夏にポチ袋を購入するのも50~70代が多いという。

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改装の主な手順(出所:日経電子版)

改装の主な手順(出所:日経電子版)

墓を引っ越し身近で守る 「改葬」の費用と手続き

 お盆に帰省して墓参りをする人は多いだろう。実家が遠いと墓参りの機会はどうしても少なくなりがち。将来、誰が墓を守るかも心配だ。最近は自宅近くに墓を引っ越す「改葬」を考える人が増えている。…(中略)…

 改葬は基本的に墓の使用者が自由にできる。ただ、新しい墓を確保して、元の墓から遺骨を移せば済むわけではない。一度埋葬した遺骨を勝手に動かすのは法律違反。そのため役所や墓の管理者に許可を得る手続きが必要になる。
 個人の墓は通常、墓の管理者に永代使用料を払い、特定の区画の使用権を取得する。取得した区画に自分で購入した墓石を置き、遺骨を納める仕組みだ。原則として墓の管理者は自治体か宗教法人。地方では寺などが管理する墓地に信徒が墓を持つ「寺院墓地」が多い。
 改葬の手続きは新しい墓と元の墓それぞれで必要だ。主な手順は(1)新しい墓の管理者から遺骨の「受け入れ許可証」などを取得する(2)元の墓がある市区町村に改葬許可申請書と新しい墓の受け入れ許可証を提出する(3)改葬を認める「改葬許可証」を新しい墓に提出する――の3つだ。…(中略)…

 改葬にかかる費用でトラブルになりやすいのが元の寺院墓地の管理者に払うお金。「離壇料(りだんりょう)」などと呼ばれる。「最近は100万円を超える高額の請求をする寺が目立つ」とNPO法人永代供養推進協会の小原崇裕代表理事は眉をひそめる。
 墓地を移る際に、元の墓の管理者に「今までお世話になった感謝の気持ち」として、金銭を渡す慣習はある。だが、寺院などが支払いを求める「法的な根拠はない」(小原氏)。改葬の許可には墓地管理者の署名が必要なため、求められると払ってしまうケースがあるという。
 墓コンサルタントの吉川氏はスムーズに手続きを進めるコツとして「早い段階で寺に改葬の相談をしておくこと」を挙げる。管理者は信徒が減るのを快く思わないため、事前の相談なく改葬の許可を求めに行くと話がこじれやすい。事情をよく説明し「包むのはあくまで気持ち。法要1回分くらいで良いのでは」と話している。

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多磨霊園(出所:wikipedia)

多磨霊園(出所:wikipedia)

都市部で墓不足が深刻化の背景は「行政による規制」と事情通

 全国には87万以上の墓地が存在する(2011年度、衛生行政報告例)。しかし、「墓地」を設置するには様々な基準をクリアしなければならない。霊園墓地の基準は各自治体によって異なるが、最近は規制を強化する動きが顕著だ。例えば厳しい墓地規制で知られる東京都府中市では次のような細かい決まりがある。

・アスファルトの通路の幅は1m以上。
・お墓の区画数の5%以上の数の駐車場が必要。
・墓地の敷地面積に占める緑地の割合は20%以上でなければならない。
・隣接する住宅、学校などの敷地とお墓の間には幅3m以上の緑地帯が必要(2000平方メートル以上の墓地の場合)。

 墓地や火葬場について規制する「墓地、埋葬等に関する法律(以下、墓地埋葬法)」は2011年に一部が改正され(2012年4月から施行)、墓地経営の許可や監督権限は都道府県から市、特別区へと移譲された。小さな自治体ごとに基準が決められるようになったわけだが、なぜこうした厳しい基準を設けるのか? 府中市の担当者はこう話す。

 「本市では、宗教法人などが市内に事務所を設置してから7年が経過しないと墓地建設の申請ができないなど、他市と比較しても高いハードルを課しています。市内には既に多磨霊園という大規模墓地があり、市の面積の4%を墓地が占める。できればこれ以上墓地を増やしてほしくないという住民感情があるのです」(生活環境部環境政策課)

 規制強化の背景に「お墓はできる限り家や学校の近くにあってほしくない」という地元の声があるのは、他の自治体も同様。例えば横浜市でも「主要な通路は1.8メートル以上の幅員を有すること」などの基準があるほか、「駐車場は可能な限り平置き」にすることまで求められている。

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小平霊園の樹林墓地(東京都東村山市)(出所:朝日新聞デジタル

小平霊園の樹林墓地(東京都東村山市)
(出所:朝日新聞デジタル

都市部で墓地不足 高齢化で多死社会・地方から改葬…

 都市部の公営墓地で、狭い場所でも大勢を埋葬できる「合葬墓」や「墓地ビル」が人気を集めている。土地不足で新たな造成が難しいことや、急激な高齢化で「多死社会」を迎えたことが背景にある。墓参しやすいよう遺族が遠隔地から移す「改葬」の動きも活発で、都市部の墓地需要はさらに高まりそうだ。

 「埋葬場所を探し続け、1年前にやっと見つかりました」。東京都八王子市の女性(43)は7月、両親が眠る都営小平霊園(東京都東村山市)の「樹林墓地」でそっと手を合わせた。
 18年前に父、まもなく母を亡くした。両親とも地方出身。実家との縁は薄れていたため、女性は都内で墓地を探した。だが、公営は空きが見つからず、数百万円が相場の民間霊園には手が出ない。その間、遺骨は自宅で保管してきた。昨夏、都が初めて募集した樹林墓地を知った。500人分に16倍超の応募が殺到するなかで運良く当選。費用は約30万円で済んだ。

 樹林墓地は約830平方メートルの敷地に計1万700人が埋葬できる。墓標のコブシなどが植えられた地下に、遺骨を布製の袋に入れて保管する合葬の空間がある。都は昨年の人気を受け、今夏は募集数を1600人分に増やした。
 都が樹林墓地を導入した背景には深刻な墓地不足がある。都によると、都内には青山(港区)や谷中(台東区)など7カ所の都営墓地があるが、ほぼいっぱい。都の担当者は「墓地をつくれるまとまった土地が少ないうえ、財政難も重なり、新設は難しい」と説明する。

 厚生労働省によると、全国の埋葬数は11年度が約130万件で、10年前より25%増えた。特に都市圏の伸びが著しく、首都圏1都3県では10年前より34%増えて30万件を超えた。
 全日本墓園協会によると、都市部では、高度経済成長期に地方から移り住んだ人が寿命を迎えつつある「多死社会」に突入し、墓地の需要が高まっている。
 民間の霊園開発は活発だが、土地不足のため数千個の骨つぼを安置する納骨堂や数百区画の小規模な霊園が目立ち、1区画の規模も縮小している。少子化で遺族の負担が増し、墓地にかける費用が下がっていることや、お墓観の変化も影響しているという。

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財産相続についての不安や心配事<br />(出所:旭化成ホームズ株式会社)

財産相続についての不安や心配事
(出所:旭化成ホームズ株式会社『親と子の財産相続に関する意識調査』)

親と子の財産相続に関する意識調査結果(旭化成ホームズ株式会社)

 旭化成ホームズ株式会社は、親と子が共に向かい合う日として、2005年に日本記念日協会によって認定された、7月第4日曜日(7月28日)の「親子の日」にちなんで、「親と子の財産相続に関する意識調査」を実施しました。

主な調査結果

財産相続の方法について「具体的に検討している」は親子共に、1割未満
※親世代=8.7%、子世代=7.0%

子の不安、親知らず。財産相続についての不安は、子世代の方が圧倒的に大きい
※財産相続について、不安や心配事がある→親世代=35.4%、子世代=65.2%

財産相続の方法について実行または、検討していることの1位は「遺言書作成」、次いで「生前贈与を行う」で、親世代・子世代共に同様の結果
「親子で同居する」ことに対しては、子世代の方が積極的
※「家を建て替えず(親子で)同居する」で、検討もしくは実行している→親世代=24.8%、子世代=45.6%
※「家を二世帯住宅に建て替え(親子で)同居する」で検討もしくは実行している →親世代=13.7%、子世代=31.7%

財産相続のことについて、家族で話し合いをしている=3割以下
※親世代=24.9%、子世代=18.0%

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「葬儀の簡素化」の背後にある「脱儒教的」「仏教回帰的」死生観

[中国ブログ]葬儀を通じて感じた「日本とわが国の死生観の違い」

 冠婚葬祭の習慣は国や地域によってさまざまだ。日本での喪服の色は「黒」であることが普通だが、中国では「白」であることが普通だ。また、国土の広い中国では地域によって違いはあるが、死者があの世で困らないよう紙製の銭を燃やして供養する。

 中国人ブロガーの海玲在日本(ハンドルネーム)さんは、日本で葬儀に参加した折に日中の葬儀を巡る習慣や死生観の違いを感じたという。

 生死観は国や文化によってさまざまなだが、人が亡くなるということは悲しいことであることに違いはない。筆者も長年の付き合いがあった日本人女性が亡くなり、とても悲しかったようだ。

 悲しみを引きずりながら葬儀に出席したという筆者は、火葬後のお骨を係員の説明を受けながら箸で骨壺に入れる儀式も含め、すべてが初めての経験だったそうだ。

 筆者は、葬儀に出席する前は故人を思い出しては涙が出たそうだが、一連の葬式を通じて「無常」を感じたという。そして「落ち着きを取り戻し、人生を前向きにとらえられた」という。

 日本の葬式に参加し、筆者が感じた日中間の違いは「死生観」だそうだ。筆者によると中国では死を語るのはタブーとされているが、日本では「死に支度」という言葉があるほど淡々と死を受け入れていることに驚きを隠せない様子だ。「多くの人が日本人の死生観を桜(さくら)の花で表現するのも間違いではなさそうだ」と感想を綴った。

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人生のエンディングをどうするか。「終活」に注目が集まっている。(出所:zakzak)

人生のエンディングをどうするか。「終活」に注目が集まっている。(出所:zakzak)

団塊世代の高齢化で「終活」がブームに 新たな問題も浮上

 生前から葬儀や埋葬、人生の閉じ方の準備を進める「終活」が“ブーム”だ。自分らしいエンディングへの意識が高まっている背景には、消費をリードしてきた団塊世代の高齢化がある。形式より気持ちを重視する流れのなかで最期のあり方も多様化し、新たな問題も浮上した。いつか迎える「その時」のために、どのような備えが必要なのか。

 ごく近い身内だけの「家族葬」、火葬場で荼毘(だび)に付すだけの「直葬」…。葬儀の簡素化が進んでいる。日本消費者協会が2010年に行った最新の調査によると、葬儀費用の総額は全国平均で199万8000円。前回、07年の231万円より約30万円下落した。

 隣近所の仕切り、葬儀会社の提案に任せていた葬儀のあり方に疑問を感じる人が増加。簡素化、低コスト化が進んだとみられる。

 葬儀の形骸化は緩和されつつあるものの、新たな問題も生じた。

 「直葬の場合、後になって親族や知人が『なぜ葬式をしなかったのか』とくちばしをはさみ、混乱するケースがある。遺族が『故人の強い希望です』と、毅然と対応できるよう、自分の意向はしっかり伝えておかなければならない」(大宮氏)

 以前は、残された家族に思いを伝える手段は遺言書しかなかった。現在は、法的な効力はないものの、より気軽に希望をつづっておける「エンディングノート」が登場し、専門のコーナーを設けた書店もある。11年に同名の映画が公開され、普及のきっかけになった。

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谷中霊園(出所:下町を歩こう 谷中<

谷中霊園(出所:下町を歩こう 谷中

芥川龍之介らが眠る霊園巡り “墓マイラー”が推奨ルート紹介

 都内には政治家、小説家、芸術家など偉人や著名人が眠る墓があちこちにある。それらを巡り、故人の足跡に思いをはせる「墓マイラー」(※墓に参る者の意)が増えている。墓マイラーのあきやまみみこ氏がお薦めのお参りコースを紹介する。

 ひとつめは都内四大霊園のうちの2つ、雑司ヶ谷霊園(豊島区)と染井霊園(同)を巡るコースだ。東京メトロ副都心線雑司が谷駅で下車。霊園管理所でマップ(ネットでも公開)をもらう。メインストリートに面した漱石の墓は大きな安楽椅子の形をした堂々たる佇まいで、漱石と鏡子夫人の戒名が刻まれている。美人画の竹久夢二の墓もすぐ近く。東に進むと、中浜(ジョン)万次郎と洋画家・東郷青児の墓が隣り合っている。

 染井霊園へは都電荒川線雑司ヶ谷停留所から三ノ輪行きに乗って新庚申塚停留所で下車。霊園手前の本妙寺には剣豪千葉周作や名奉行遠山金四郎の墓がある。近くの慈眼寺には生前激しい論争を繰りひろげた谷崎潤一郎と芥川龍之介が眠る。谷崎の墓が芥川に背を向けているのがおかしい。芥川の墓はほぼ正立方体で、愛用の座布団と同じサイズだとか。

 静謐でゆったりと時間が流れる霊園や墓地は都会のオアシスだ。マナーを守り、安らかな気持ちでお参り&お散歩をしたい。

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東京家庭裁判所

東京家庭裁判所

意外に短い「相続放棄」までの猶予期間

 故人から引き継ぐ遺産は、できれば現金や不動産などのプラスの財産だけにしたい……とは誰もが願うところですが、現実には借金の返済や連帯保証人の地位など「負の遺産」も相続の対象となります。こうした負債を免れるための手続きとして「相続放棄(そうぞくほうき)」というものが存在しており、この手続きには「3カ月」という期限がはっきりと設定されています。

 「3カ月」といえば、さすがに「数日」や「数週間」などのごく短い日数と比べて、ある程度の猶予がある単位のように思えます。一見すると、けっこう余裕のある日程なのではないか、とも思えてしまうかもしれません。とはいえ、放置しておくと故人の負債をそのまま抱え込むこととなり、取り返しのつかない状態に陥ってしまう種類の手続きでもあるということは無視できないでしょう。その意味では、時間制限としては決してゆったりしているとはいえない……というのが正直なところだと思います。

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『終活読本 ソナエ』

『終活読本 ソナエ』

壇蜜、「終活本」で死生観を披露 葬儀学校在籍の理由などを赤裸々に

 セクシータレントの壇蜜(32)が12日創刊の『終活読本 ソナエ』(産経新聞出版)で、葬儀学校に入学した理由や、自らの死生観を明らかにした。セクシーな言動で注目されながらも女性の支持も高い壇蜜。同誌ではこれまで露出の少なかったクレバーな一面を披露している。

 巻頭のグラビアに登場した壇蜜。名前(芸名)の由来を、「壇」は“仏壇”。「蜜」は“そなえもの”と説明。なぜ、「檀」ではなくて「壇」なのか。「密」ではなくて「蜜」なのかについて丁寧に説明している。

 葬儀の専門学校に通ったのは、「大学を出て、和菓子職人を目指していたときに、大切な人が急死したことがきっかけになった」という。あまりのショックに、死とは何かを突き詰めて考えてみたかったようだ。
 ・・・(中略)・・・

 和洋の喪服、浴衣姿で撮影と取材に応じた壇蜜。編集担当によると「喪服は着たことがあるんですが、最後までピシッと着たのは初めて。いつも崩れた着こなしですから…」と語っていたという。

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ツイッターで話題になっているテーマ(出所:MSN産経ニュース)

ツイッターで話題になっているテーマ
(出所:MSN産経ニュース)

関心あるのは「教育・少子化」 ツイッター投稿、公示後に増加

 参院選の政策テーマに関し、今月1~6日の6日間、ツイッターの投稿件数を調べたところ、最も多かったのは「教育・少子化」で、「原発・エネルギー」が続いた。公示日の4日以降、投稿は増加傾向にあり、ネット上でも政策への関心が高まっていることを示している。

 調査は「NTTコム オンライン」社のネット分析ツール「バズファインダー」を使って、政策テーマのキーワードを設定し、投稿を収集、分析した。最も話題となったのは教育、少子化、子育てなどのキーワードを含んだ「教育・少子化」の72万7912件。2位は原発、再稼働などを含んだ「原発・エネルギー」の36万2501件だった。

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「事前指示書について」(出所:厚生労働省「平成24年度人生の最終段階における医療に関する意識調査速報」)

「事前指示書について」
(出所:厚生労働省「平成24年度人生の最終段階における医療に関する意識調査速報」)

尊厳死、自然死ブームの裏側にあるもの

 「胃ろうしてまで生きたくない」「無駄な延命措置はしてほしくない」。日常の会話の中でも、こうした言葉を聞くことが多くなった。

 やがて訪れる人生の終末期に、自分はどのような医療を受けたいか。6月27日、厚生労働省が発表した「人生の最終段階における医療に関する意識調査」によって、終末期に国民が望む医療の姿が明らかになった。

 同調査は、無作為に抽出した20歳以上の男女5000人に郵送で調査を依頼し、44%の2179人から回答を得たものだ。がん、心臓病、認知症、交通事故で回復の見込みがなくなった場合に、どこで過ごしたいか、どのような医療を希望するかなどを調査している。

 病気ごとに質問項目は若干異なるが、全体的に、肺炎になったときの抗生剤、水分補給の点滴は望むが、鼻や胃からの経管栄養、人工呼吸器の使用、心臓マッサージなどの蘇生処置は望まない人が多いようだ。とくに、胃ろうを望まない人は多く、7割以上は望まないという結果となっている。

 同調査では「事前指示書」についての質問もある。認知症などになって自分で物事の判断がつかなくなったときに備えて、元気なうちに終末期の治療方針を書き残しておくことに、69.7%の人が賛成と答えている。

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エンディング・ノート(出所:女子SPA!)

エンディング・ノート
(出所:女子SPA!)

アラサーから「終活」を始める独女が増加中

 婚活、妊活、美活……などなど、昨今の特に女性にはさまざまな“活動”が付きまといますが、そのなかでも最近、人生の最後を迎えるための活動、いわゆる「終活」をする女性も増えているようです。エンディングメッセージ普及協会理事長で、終活アドバイスを行っている安田まゆみさんが話します。

 「11年の震災以来、多くの人が、『明日があるかどうかは不確定だ』ということを身を持って感じました。大震災の余波はずいぶんとおさまってきてしまいましたが、やっぱりいつどこで自分がどうなるかなんてわからないですし、特に一人暮らしの女性であれば、いざというときのために自分の身の回りのことを誰かに残しておく必要があると思うんです。それを実践する人も増えています」

 そこで、まずとりかかるのが、「自分の死後はこうしてほしい」という思いを綴る、「エンディングノート」の作成だとか。

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 パナソニックの株主総会(出所:ゆかしメディア)

パナソニックの株主総会
(出所:ゆかしメディア)

少子化白書 晩婚・晩産化進む

 パナソニックの株主総会が26日、大阪城ホール(大阪市中央区)で開かれた。昨年の総会で、約7700億円もの最終赤字に激怒する株主にV字回復を誓ったのに、「わずか4カ月後に再び7500億円もの赤字だと業績を下方修正した。株主総会を愚弄している!」と厳しい声が飛んだ。一方、今総会の招集通知で、昨年7月に亡くなった、創業家の松下正治氏保有株半分が、長男である松下正幸副会長に移ったことがわかる。創業家の影響力維持のために個人名で株を保有していると、3代で資産をなくすといわれる日本の相続税の現実も垣間見えた。(中略)

 創業者、松下幸之助は2000億円を超えるパナソニックグループ株を遺したといわれている。(3代目の)正幸氏の保有株は、時価に換算すると約94億円。ほかにも資産はあるだろうが、株だけの単純計算では、3代にして資産はなんと、20分の1になったようだ。

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少子化白書 晩婚・晩産化進む(出所:NHK)

少子化白書 晩婚・晩産化進む
(出所:NHK)

少子化白書 晩婚・晩産化進む

 政府は、25日の閣議で、1人目の子どもを出産したときの女性の平均年齢が、おととし初めて30歳を超えるなど、「晩婚化」と共に、出産の年齢が高くなる「晩産化」が進んでいると指摘したことしの「少子化社会対策白書」を決定しました。

 閣議決定された「少子化社会対策白書」によりますと、日本人の初婚の平均年齢は、おととし平成23年は、▽男性が30.7歳、▽女性が29.0歳で、昭和55年と比較して、▽男性で2.9歳、▽女性で3.8歳、高年齢化が進んでいます。
 また、おととし、1人目の子どもを出産したときの女性の平均年齢は、前の年よりも0.2歳上昇して30.1歳となり、初めて30歳を超え、「晩婚化」と共に出産の年齢が高くなる「晩産化」が進んでいます。
 一方で、生涯未婚という人の割合は、平成22年には、▽男性が20.14%、▽女性が10.61%で、いずれも過去最高に達し、「未婚化」とともに一生結婚するつもりはないとする「非婚化」も進んでいると指摘しています。

 これについて、内閣府は「若い世代は雇用が不安定で、所得が低い傾向にあり、こうした経済的理由から結婚に踏み切れない人が増えているのではないか」と分析しています。

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自らの葬儀の規模に関する意識調査(出所:東京都生活文化局『2001年葬儀にかかわる費用等意識調査報告書』)

自らの葬儀の規模に関する意識調査
(出所:東京都生活文化局『2001年葬儀にかかわる費用等意識調査報告書』)

こんなはずでは…!トラブルのない家族葬のためのポイントとは?

 最近では“終活”という言葉も登場して、生前のうちに自分の葬式や墓を準備しておきたいという人も少なくありません。親族だけでお別れができればいいということで、式礼の品や用意のいらない“家族葬”を選ぶ人が増えてきました。
 しかし、一方で家族葬を行なってトラブルに見舞われる事例も増加しています。

 その理由としてはやはり費用面の問題があげられます。
 「無駄な儀式にお金を使わず、つつましく送ってほしい」という気持ちで家族葬を希望したものの、実際に身内だけで葬儀を行なったら却って費用が高額になり、遺族に負担がかかるケースが少なくないのです。
 その理由のひとつが香典でしょう。香典によって葬式の費用がまかなえるのですが、親族だけで香典をあてにできないとなると、シンプルな葬儀でもそれなりの費用が遺族の方にのしかかってくることに。

 そしてありがちなこととして、「どんな葬式をしていいのか分からずにいた結果、高額な葬儀費用を出さざるをえなくなった」というパターンも。
 送りだす本人が生きているうちに、「どんな葬式を希望するのか?」または「葬儀に必要なものは何か?」を確認しなかったために、成り行きで葬儀社の提案に乗って行なった結果、高額になってしまったしまったというケースです。
 生前からどういう式を執り行うかを決めておかないと、親族達は急な出来事で、判断能力もかけてしまいます。そして自分の死で親族トラブルが発生してしまうこともあります。

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教育資金一括贈与の非課税措置(出所:東京新聞)

教育資金一括贈与の非課税措置
(出所:東京新聞)

孫への教育資金贈与、2か月半で1000億円突破

 祖父母から孫への教育資金贈与の非課税制度を活用した「教育資金贈与信託」の残高が三菱UFJ信託銀行などの大手信託4社で、2013年4月の取り扱い開始から2か月半(6月18日時点)で1000億円を突破、契約件数は1万5000件に達した。6月20日付の日本経済新聞が報じた。孫のためにお金を有効に使いたいと願う高齢者の心をくすぐり、人気を博している。
 この制度は、30歳未満の子や孫への教育資金の贈与なら1人あたり1500万円まで非課税となる。非課税制度が終了する2015年末までに4行合計で5万4000件の獲得を見込むが、4分の1を超えた。平均の贈与額は600万円程度という。

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教育資金贈与への関心が高まっている(出所:日経電子版)

教育資金贈与への関心が高まっている
(出所:日経電子版)

非課税に落とし穴 教育資金贈与商品の使い勝手

 孫や子に贈る教育資金の贈与税が非課税になる商品を、金融機関が相次ぎ取り扱い始めた。相続税の節税にもつながるため関心を持つ人は多い。ただ、非課税になる教育費にわかりにくい部分があるなど注意点は多い。商品の最新事情や注意点をまとめた。

 教育贈与非課税商品は4月に導入された、祖父母や親が子・孫に教育資金を贈与する際、1500万円までを非課税にする制度に基づく。開始当初は店舗があまり多くない信託銀行4行だけが扱っていたが、その後、横浜銀、千葉銀など地方銀行が参入。ここにきてメガバンクや証券会社の動きも本格化している。
 もっとも、新しい商品だけに、わかりにくい点も多い。口座を申し込む前に、それらをおさえておこう。

 指摘されている疑問は、たとえば「高校までの部活動費が非課税なのに、なぜ大学の部活動費は制限されるのか」というようなものだ。
 教育贈与非課税商品で一番気になるのは、非課税になる教育費とならない費用の区分。まずは表Aを参考にしてほしい。高校までの部活動費が非課税となる理由は「学習指導要領に定められるなど教育課程の一環だから」(文部科学省)。一方、大学の部活動は指導要領などに根拠がないため、指導者への謝礼など一部に限るという。
 教科書や参考書の費用なども注意が必要だ。学習塾で使うテキストは、学習塾で購入し、領収書を受け取った場合は非課税。ところが、一般の書店で買うと非課税にならない。下宿代や留学のための渡航費も課税される。疑問がある場合は文科省(高等教育局学生・留学生課)に問い合わせよう。

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自分史の年表作りを説明する自分史活用推進協議会の高橋誠さん(出所:東京新聞)

自分史の年表作りを説明する自分史活用推進協議会の高橋誠さん(出所:東京新聞)

お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を

 16日は父の日。今年のプレゼントは、定番のお酒やネクタイではなく、お父さんの「自分史」を作って感謝を表してみては-。顔を合わせて会話し、父の人生を知ることで、親子のコミュニケーションを深めることにもつながる。専門家に方法を聞いた。

 「自分史には、自分の生き方を肯定する効果がある。お父さんに贈れば、『俺の人生もまんざらでもない』と、喜ばれるのでは」と日本自分史センター(愛知県春日井市)の相談員芳賀倫子さん(70)。自分史は、自分で書くのが基本だが、子どもが聞き取って書いてもいい。亡くなった親の歴史を、日記などを基にまとめるケースもある。それで、親の人生を知り、感動する子どもも多いという。
 「誰でも言いたいことの一つや二つはある。残しておくことは、親子双方にとって大切」と芳賀さん。まずは「うれしかったこと」や「つらかったこと」などを聞いてメモを取り、少しずつ文章にまとめていくとよいという。

 取材後、記者も父(64)の話を聞いてみた。気恥ずかしかったが、父は「お父さんの歴史が知りたいのか」と意外にも乗り気。「それなら、たまにはみんなで外食するか」と、日曜の夜、家族で近所の回転ずしへ行くことになった。
 ビールが進むとさらに機嫌が良くなり、普段は口数が少ない父が冗舌に。「勉強はできなかったが、先生にはかわいがられた」「いたずらしておふくろが学校に呼び出され、その場でひっぱたかれた」。「小学校の時の思い出は」など、ごく簡単な質問で、自然と会話が盛り上がった。
 母(63)とのなれ初めや仕事での苦労、リタイア後の夢など、初めて聞く話も。父というより、一人の男性の人生を垣間見た、不思議な感じがした。

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