プロフィール コトダマの里

入棺体験(出所:日経トレンディネット)

入棺体験
(出所:日経トレンディネット)

棺に入ると心が安らぐ!? “入棺体験”人気の秘密

 超高齢化社会を迎え、自分の人生をどのように締めくくるかを考える“終活”が盛んになっている。そんななか、密かに人気となっているのが「入棺体験」だ。

 文字通り棺の中に入る体験イベントで、シニアライフコンサルタントで終活カウンセラーの坂部篤志氏とウィルライフが2013年3月から共同で開催。インターネットで告知した瞬間に定員が埋まるほど盛況だという。
 いったいどんな人たちがイベントに参加しているのか。同社の増田進弘社長によると、参加者の属性はさまざまだが、共通しているのは“まじめな気持ちで参加している”こと。興味本位や冷やかしで参加した人は今まで1人もいなかったそうだ。過去4回の参加者で多かったのは、新しいものを体験して広めたいという気持ちが強い人。また環境や教育に興味を持つ人の参加も多いという。生死の問題はそれらの問題と深く関わっているからだろう。さらに家族や親族の葬儀を通して現代の葬儀のありかたに疑問を抱いている人も多いとのこと。

 ほとんどの人が病院で死を迎える現代では、日常生活から「死の実感」が払拭されている。一方、2011年の大震災以降、死を身近に感じる人が多くなっている。そうしたころから死を逃れられない恐ろしいものと忌避するのではなく、フラットな気持ちで見つめたいと願う人が増えているようだ。入棺体験はその格好の入口なのだろう。

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韓国の伝統的な葬儀(出所:koreabrand.net)

韓国の伝統的な葬儀
(出所:koreabrand.net)

故人を追悼しない韓国の葬儀

 韓国の葬儀文化は、費用ばかり高く、故人の追悼がおざなりにされている。
 韓国の平均的な葬儀費用は1200万ウォン(約90万円)と、海外に比べて3-4倍高い。葬儀場と関連業者は「葬儀で値切ったりするのは、故人に対し礼儀を欠く」として弔花、寿衣(死者に着せる衣服)、ひつぎなど、いずれも豪華な物を勧めてくる。弔問客は香典を出すことで、喪主に対して参加したというサインを送らなければならず、喪主は一晩中、弔問客を迎えなければならないため、喪主も弔問客も皆疲れる。
 にもかかわらず、最も中心となるべき故人の追悼儀式はない。葬儀分野のある専門家は「われわれの葬儀は、故人の追悼儀式が欠けているという点で、とても恥ずかしい儀式だ」と話す。
 ・・・(中略)・・・
 故人がどのような人生を送り、この世に何を残したのか、残された人々の胸に刻まれた思い出は何なのか、などを振り返る機会のある葬儀文化を定着させるべきだろう。

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